【比較】初めての単焦点レンズはこれに決まり。SONY Eマウントの撒き餌レンズ2選(フルサイズ向け)

【比較レビュー】コスパ最高なソニー・フルサイズ対応の撒き餌レンズ2本を紹介|SONY Eマウント

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皆さんこんにちは。フォトグラファーの【はろ(@haroharo72)】です。

キットズームレンズからのステップアップとして、単焦点レンズにチャレンジしたいと考えている人は多いはず。

ただ一方で、SONY Eマウントのレンズは価格が比較的高いため、レンズ選びは非常に悩ましいところだと思います。

そんな時にぜひ活用したいのが撒き餌レンズ(シンデレラレンズ)。お値段3万円程度で購入できるコスパの高い単焦点レンズです。

そこで今回は、ソニーEマウントのフルサイズ機を使っている方に向けて、コスパ最高の撒き餌レンズ2本を紹介します。

比較項目SONY
FE 50mm F1.8
TAMRON
35mm F/2.8 Di III OSD M1:2
レンズ外観
FE 50mm F1.8

35mm F/2.8 Di III OSD M1:2
おすすめ度
おすすめな人写真撮影がメインの人写真+動画撮影を楽しみたい人
実売価格約3万円約3.5万円
画角
(レンズ種別)
フル:50mm(標準域)
APS-C:75mm(中望遠)
フル:35mm(準広角)
APS-C:52mm(標準域)
開放F値F1.8F2.8
AF速度遅め(動画では厳しい)並程度
防滴加工非対応対応
重さ186グラム210グラム

特にSONY Eマウントは、SONY純正レンズだけではなく、タムロンをはじめとしたサードパーティレンズからも選ぶことができるため、撒き餌レンズの選択肢が他メーカーよりも充実しています。

キットズームレンズを使っていてコスパの高い単焦点レンズを知りたい方など、単焦点レンズ選びに悩んでいる方の参考になると思いますので、ぜひ最後までチェックしてみてください。

SONY Eマウント フルサイズの主な機種
  • SONY α7シリーズ:α7Ⅳ / α7Ⅲ / α7Ⅱ
  • SONY α7Cシリーズ:α7CⅡ/ α7CR / α7C
  • SONY α7Rシリーズ:α7RⅣ / α7RⅢ / α7RⅡ
  • SONY α7Sシリーズ:α7SⅢ / α7SⅡ
  • SONY α1 / α9シリーズ

あわせて読みたい

サードパーティを含めて、20本以上のEマウントレンズを使ってたどり着いた、コスパ最高のSONY Eマウントレンズを焦点距離ごとにまとめました。巷でも神レンズと呼ばれる単焦点・ズームレンズです。お気に入りの一本を見極める参考にしてみてください。

この記事の著者

Photographer & Bloger

はろ

月間8万PVのカメラ系ブログを運営。子供撮影の趣味が高じ、副業カメラマンとしても活動しています。ご質問はコメント欄・お問合せ・DM等でお気軽にどうぞ。

安さで選ぶならこの2本|Eマウントおすすめ撒き餌レンズ

今回紹介するレンズは、SONY(純正)とTamron(サードパーティ)から発売されている2本のレンズ。どちらも新品で3万円程度から買うことができるEマウントの中でも比較的安い価格のレンズです。

はろ
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僕の知る限り、これ以上に安いものになるとオートフォーカス非対応(MFオンリー)になります

比較項目SONY
FE 50mm F1.8
TAMRON
35mm F/2.8 Di III OSD M1:2
レンズ外観
FE 50mm F1.8

35mm F/2.8 Di III OSD M1:2
おすすめ度
おすすめな人写真撮影がメインの人写真+動画撮影を楽しみたい人
実売価格約3万円約3.5万円
画角
(レンズ種別)
フル:50mm(標準域)
APS-C:75mm(中望遠)
フル:35mm(準広角)
APS-C:52mm(標準域)
開放F値F1.8F2.8
AF速度遅め(動画では厳しい)並程度
防滴加工非対応対応
重さ186グラム210グラム

焦点距離(画角の広さ)が違う50mmと35mmの2本ですが、基本的に最初の単焦点レンズは35~50mmあたりでデビューするのがおすすめです。これ以上に広角・望遠側になると肉眼で見ている世界とのギャップが大きく、使いづらさを感じてしまうためです。

ちなみにもう少し価格帯を上げることができるのであれば、F1.8と明るく・高い解像感・高速AFが魅力の「Sonnar T* FE 55mm F1.8 ZA(SEL55F18Z)」も視野に入れてみることをおすすめします。

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はろ
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新品だと9万円近くする高価なレンズですが、長く使える神レンズです!中古だともっと安いですね。僕も実はこのレンズからEマウントレンズをデビューしました

SONY FE 50mm F1.8(SEL50F18F)

おすすめ度
おすすめな人AFの速度はこだわらない
F1.8のボケが欲しい人
実売価格約3万円
画角
(レンズ種別)
フル:50mm(標準域)
APS-C:75mm(中望遠)
開放F値F1.8
防塵防滴非対応
重さ186グラム

若干横道に逸れましたが本題に入りましょう。はじめに紹介するおすすめ撒き餌レンズは、SONY純正の「FE 50mm F1.8(SEL50F18F)

ザ・撒き餌レンズといったスペックで、軽くて・安い・よくボケるのはもちろん、価格以上の解像感を感じさせてくれると評判の高い単焦点レンズです。

SONY SEL50F18Fの特徴
  • SONY純正レンズで一番安い(3万円台)
  • 初心者の方でも使いやすい標準域の画角
  • 価格に反して高い解像感
  • フルサイズ対応とは思えないほどの小型軽量モデル
  • オートフォーカスは遅い
はろ
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Eマウントの純正レンズでは最も安いレンズですので、初めての単焦点レンズデビューで購入される方は非常に多いと思います

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長所|価格が非常に安い

実はレンズは資産価値が落ちづらく、売却額もそこそこ残るため購入額がまるまる減るものではないのがレンズ選びの真実。とはいえ、やっぱり初めての交換レンズ選びは価格面に慎重になると思います。

はろ
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僕も初めての単焦点レンズ選びでは、3万円を出すのにすごく勇気が必要だったのを覚えています

SONYのレンズは価格帯が他のメーカーよりもやや高価と言われていて単焦点レンズ1本で10万円近くするもの少なくありません

そんな中FE 50mm F1.8の価格は3万円を切る程度。楽天市場など中古レンズで購入すれば2万円台で買うことも可能です。

長所|カメラ初心者の方でも扱いやすい画角

焦点距離50mm(標準域)の広さ
焦点距離50mmの視野角

FE 50mm F1.8焦点距離(画角の広さ)は50mm。これは標準域と呼ばれる広さで人間が視野の中で意識的に見る範囲に近いと言われています。肉眼で見た被写体とファインダーの中の差分が小さいため、違和感なく撮影できる点がメリットですね。

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はろ
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個人的な感覚では肉眼よりも少し狭い範囲(集中して認識している部分)が50mmの画角だと感じます

目で見た感覚に近い画角は汎用性が高く、テーブルフォトからポートレートまで、さまざまな撮影シーンに無難に活躍できるため、単焦点レンズの中でも使いやすい便利な画角です。

長所|シャープな解像感と大きなボケ感

撒き餌レンズと言われるため、画質面に不安を覚える方もいるかもしれませんが、FE 50mm F1.8に関しては、写りはかなり良い部類。細い線が細く映るシャープな描写が得意なレンズです。

また、絞り開放F1.8から繰り出されるボケ感は非現実的な世界観を簡単に出すことができるため、単焦点レンズの楽しさを簡単に味わうことができます。

Rows of Multi-Colored Antique Bottles Line Multiple Shelves
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はろ
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一眼カメラらしい大きなボケ感・キレキレの描写は、撮っていて非常にテンションが上がります!

長所|小型軽量で持ち運びしやすい

FE 50mm F1.8は小型化にも優れたレンズ。プラスチックのような外観が若干チープに見えなくもないのですが、これが軽量化のミソです。実際の写りやビルドクオリティに関しては、サンセットスタジオさんのレビュー動画がすごくわかりやすいのでぜひチェックして見てください。

はろ
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見ているだけでワクワクするおすすめのレビュー動画ですよ

欠点|オートフォーカスが遅い・駆動音が気になる

良いところづくしのFE 50mm F1.8ですが、安い製品には欠点がつきもの。そしてFE 50mm F1.8の唯一の欠点はオートフォーカスの遅さです。

スナップなど自分が主体で時間が流れる撮影であれば特に問題はないのですが、動体の撮影や自分が動く動画撮影では合焦スピード・追従性がお世辞にも良くない点が特徴的です。

参考動画:AFの速さが確認できます

まとめ|SONY FE 50mm F1.8(SEL50F18F)

FE 50mm F1.8は、フルサイズ対応レンズとは思えないコンパクト設計と、高い解像感・大きなボケ感が得られるハイコスパレンズ。オートフォーカスには課題があるものの写真メインの方であれば十分に使いこなせるレンズです。

はろ
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オートフォーカス速度にもこだわりたい人はぜひ次に紹介するTamronのレンズもチェックしてみてください!

レンズスペックSEL50F18F
(FE 50mm F1.8)
マウントEマウント
対応センサーサイズフルサイズ・APS-C
焦点距離50mm(標準)
解放F値F1.8
重さ186グラム
フィルター径49mm
レンズ構成5群6枚
最短撮影距離0.45m
最大撮影倍率0.14倍
防塵防滴非対応
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TAMRON 35mm F/2.8 Di Ⅲ OSD M1:2(Model:F053)

おすすめ度
おすすめな人AFの速度は最低限求めたい人
実売価格約3.5万円
画角
(レンズ種別)
フル:35mm(準広角)
APS-C:52mm(標準域)
開放F値F2.8
防塵防滴防滴対応
重さ210グラム

2本目に紹介するレンズは、サードパーティレンズメーカー大手のTAMRONから発売されている「TAMRON 35mm F/2.8 Di Ⅲ OSD M1:2(Model:F053)

先ほど紹介したSONY純正の撒き餌レンズFE 50mm F1.8より開放F値こそ低いものの、全体的にバランスが取れつつ価格が安いおすすめのレンズです。

はろ
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個人的にはSONY純正レンズよりもTAMRONの撒き餌レンズの方が使い勝手が良く初心者の方に向いていると感じます

TAMRON 35mm F/2.8 Di Ⅲの特徴
  • 初心者の方でも使いやすい準広角域の画角
  • フルサイズ対応とは思えないほどの小型軽量モデル
  • 非常に近くまでピントが合う(ハーフマクロ対応)
  • オートフォーカスが速い
  • 解放F値2.8と焦点距離の特徴より、ボケ感はまずます

TAMRON 35mm F/2.8 Di Ⅲ OSD M1:2の特徴や実際に撮影した作例を以下の記事で詳しく紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

長所|カメラ初心者の方でも扱いやすい画角

TAMRON 35mm F/2.8 Di Ⅲ OSD M1:2」の焦点距離は準広角域の35mm。先ほど紹介したFE 50mm F1.8よりもやや広めの画角です。

焦点距離35mm(準広角)の広さ
焦点距離35mm(準広角)の広さ

人間が無意識状態で見ている視野角に近く、こちらも肉眼とファインダー内の画角の差分が小さいことから、初心者の方でも扱いやすいレンズとなっています。

はろ
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頭の中のイメージに近い方が、バシバシとシャッターを切れますので、そういった意味でも上達が早くなるレンズとも言えます!

ちなみに焦点距離35mmのレンズに関しては、その他評判の高いEマウントレンズがいろいろあります。予算としては跳ね上がってしまいますが、他の選択肢も視野に入れつつ判断した方が良いレンズ選びができるかと思いますので、ぜひこちらの記事も参考にして見てください。

長所|小型軽量で持ち運びしやすい

TAMRON 35mm F/2.8 Di Ⅲ OSD M1:2」の重量は210g。非常に軽くボディ本体につけていることを意識させない程に使い勝手が良いレンズです。

単焦点レンズは単体で持ち歩いても良いのですが、単焦点オンリーではどうしても撮れないシーンが出てくるため、ズームレンズと組み合わせて持っていくのがおすすめの運用方法。そうするとやはり持ち運びのしやすさは単焦点レンズ選びの要チェックポイントになってきます。

長所|非常に近くまでピントが合う(ハーフマクロ対応)

TAMRON 35mm F/2.8 Di Ⅲ OSD M1:2」の最大の特徴は寄りの撮影(ハーフマクロ撮影)ができること。実はこの価格帯(3万円台)でハーフマクロに対応しているのは非常に珍しく、これだけでもこのレンズの価値を語るには十分な特徴と言えます。

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はろ
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タムロン公式サイトにハーフマクロ撮影の作例がまとまっていますので、ぜひチェックしてみてください

長所|オートフォーカスも十分に速い

TAMRON 35mm F/2.8はオートフォーカスも十分に速く、お子さんやペットなど動きの速い被写体でもピンボケせずに撮ることができます

はろ
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なお、オートフォーカスが速いのは「追従式AF(C-AF)」のみとなります

参考動画|0:30あたりからC-AF

SONYのカメラは元々オートフォーカスに定評があるのですが、純正レンズのFE 50mm F1.8はレンズ内のAF機構が古くボディの性能を活かしきれない点が残念ポイント。

一方でTAMRON 35mm F/2.8であれば、SONYらしい高速なAFをしっかり引き出すことができます。

短所|ボケ感は50mmF1.8と比べると小さくなる

光学的に「F値が大きく・焦点距離が短いレンズ」はボケが比較的小さくなるため、TAMRON 35mm F/2.8は純正レンズのFE 50mm F1.8と比べると、ややボケ感が少ない写りになります。

とは言え、フルサイズ対応のレンズと言うこともあり、F2.8まであれば十分なボケ感を得られることに加えて、被写体に寄って撮影できるため背景ボケが大きく見える効果があります。

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はろ
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被写体に近づくほど背景ボケは大きくなるため、レンズスペック以上にボケるレンズになっています

まとめ|TAMRON 35mm F/2.8 Di Ⅲ OSD M1:2

レンズが小さくて・オートフォーカスが速い・マクロ撮影もできる、それでいて3万円台で買える「TAMRON 35mm F/2.8 Di Ⅲ OSD M1:2」は、個人的にSONY Eマウントの撒き餌レンズとしてイチオシのレンズです。

特にズームレンズとの相性がバッチリのレンズですので、ぜひ初めての単焦点レンズデビューを飾る1本として検討してみてください。

レンズスペックTAMRON
35mm F/2.8 Di III OSD M1:2
マウントEマウント
対応センサーサイズフルサイズ・APS-C
焦点距離35mm(純広角)
解放F値F2.8
重さ210グラム
フィルター径67mm
レンズ構成8群9枚
最短撮影距離0.15m
最大撮影倍率0.5倍(ハーフマクロ)
防塵防滴簡易防水対応

まとめ:充実したEマウントレンズからぴったりな1本を見つけよう

今回は、ソニーEマウントのフルサイズ機をお使いの方に向けて、コスパ最高のレンズ2本を紹介しました。両者の大きな違いは画角の広さとAFの速度。これを踏まえると僕が考えるおすすめ像は以下のようになります。

撒き餌レンズの選び方

ボケ感と解像感が最高な「SONY FE 50mm F1.8」、バランス感に優れた上にハーフマクロ撮影も出来てしまう「TAMRON 35mm F/2.8 Di Ⅲ OSD M1:2」。どちらも面白いレンズですので、ぜひ気に入る方のレンズを使っていただければと思います。

比較項目SONY
FE 50mm F1.8
TAMRON
35mm F/2.8 Di III OSD M1:2
レンズ外観
FE 50mm F1.8

35mm F/2.8 Di III OSD M1:2
おすすめ度
おすすめな人写真撮影がメインの人写真+動画撮影を楽しみたい人
実売価格約3万円約3.5万円
画角
(レンズ種別)
フル:50mm(標準域)
APS-C:75mm(中望遠)
フル:35mm(準広角)
APS-C:52mm(標準域)
開放F値F1.8F2.8
AF速度遅め(動画では厳しい)並程度
防滴加工非対応対応
重さ186グラム210グラム

あわせて読みたい

サードパーティを含めて、20本以上のEマウントレンズを使ってたどり着いた、コスパ最高のSONY Eマウントレンズを焦点距離ごとにまとめました。巷でも神レンズと呼ばれる単焦点・ズームレンズです。お気に入りの一本を見極める参考にしてみてください。

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