【レンズの画角】焦点距離から撮影範囲(画角)を求める方法を解説|カメラ初心者向け

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写真に触れていくと次第と耳にする「焦点距離」というワード。あまり普段では聞き慣れないワードですので、その意味について気になる方は多いかと思います

実は焦点距離は、カメラとレンズで写すことができる範囲を示す指標であり、レンズ選びをする上で非常に重要なポイントになってきます

はろ
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直感的には分かりづらい表現ですよね…

そこでこの記事では、焦点距離の特徴や写真の見た目に与える影響についてわかりやすく解説していきます

お使いのレンズの特徴の理解を深める・新しいレンズ購入の際にあたっての参考情報として大いに役立つかと思いますので、ぜひ最後までチェックしてください

この記事の著者

Photographer & Bloger

はろ

月間8万PVのカメラ系ブログを運営。子供撮影の趣味が高じ、副業カメラマンとしても活動しています。ご質問はコメント欄・お問合せ・DM等でお気軽にどうぞ。

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焦点距離の特徴と覚えておきたいこと

カメラで言うところの焦点距離は、撮影できる画角広さを示す指標として使われることが一般的です

焦点距離自体は「カメラのセンサーからレンズ前面までの距離」を示すのですが、実際は何mmだったら広角だよね、望遠だよねといった具合で使われる用語となっています

焦点距離画角(写る範囲)
短い広い:広角
短い狭い:望遠
焦点距離を画角の関係

焦点距離によって画角(広さ)が変わる理由

虫眼鏡を手にして、虫眼鏡の位置をずらしていくと見える範囲が変わりますよね。焦点距離と画角の関係はこれと同じです

焦点距離が短いほど広い範囲(広角)を、焦点距離が長いほど狭い範囲(望遠)を写すことができます

重要|写る広さ(画角)を示す指標として焦点距離が使われる

焦点距離が変わるとカメラ側で見える範囲が変わるため、焦点距離は「レンズの撮影範囲を性能を示す指標」として表示されることが一般的となっています

実際に価格.comなどのショップを見てみると、レンズ紹介ページには必ず焦点距離が記載されています

 

35mmの場合は44度の画角に相当します(やや広角気味)

また、一般的にレンズは広角・標準・望遠レンズといったカテゴリに分かれていて、それぞれが焦点距離で大まかに区分されます(明確な基準はないので以下は参考としてください)

画角域フルサイズ換算後の焦点距離
超広角域~20mm
広角域~35mm
標準域35~65mm
中望遠域70mm~
望遠域200mm〜
明確な基準は無いため、一般論としての傾向を記載

 

焦点距離で大事なこと(おさらい)
  • 焦点距離は撮影できる広さ(画角)を示す指標
  • 焦点距離が短いと広く、長いと狭く写る

フルサイズ換算・35mm換算した値で画角を判断する

さて、ここからは少し話がややこしくなります。

ここまで、焦点距離は画角と関係があるものとお伝えしましたが、実はカメラの種類によって補正を加えて計算しないと、正確に画角を把握することができません

この補正こそが、フルサイズ換算(35mm換算)で、補正後の値で画角(撮影範囲)をようやく判断することができます

はろ
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分かりやすく解説しますので、もう少しお付き合いください…!

フルサイズ換算・35mm換算の方法

ややハードルを上げてしまいましたが、実はやることはとても簡単で、お使いのカメラのセンサーサイズの規格にあわせて、以下の通りに焦点距離を掛け算してあげれば画角の広さを判断することができるようになります

はろ
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フルサイズカメラを使っている人はフルサイズ換算は不要です(フルサイズ相当の基準に合わせる作業のため)

センサーサイズフルサイズ換算後の焦点距離
フルサイズ補正なし
(50mmなら50mmのまま)
APS-C
(Canon以外)
1.5倍に補正
(50mmなら75mm)
APS-C
(Canon)
1.6倍に補正
(50mmなら80mm)
マイクロフォーサーズ2倍に補正
(50mmなら100mm)
フルサイズ換算

以下の表で、お使いのカメラ機種(シリーズ)に該当するセンサーサイズが確認できます

センサーサイズCanonNikonSonyFUJIFILMPanasonicOLYMPUS
フルサイズEOS Rシリーズ
EOS Dシリーズ
Z一桁シリーズ
(Z7など)
Dシリーズ FX
(D600/700/800番台など)
α一桁シリーズ
(α7など)
DC-Sシリーズ
APS-CEOS Kiss Mシリーズ
EOS Mシリーズ
EOS Kiss Xシリーズ
Z二桁シリーズ
Dシリーズ DX
(D四桁シリーズ全般など)
α6000シリーズ
(6400・α6600など)
Xシリーズ全般
(X-T4など)
マイクロフォーサーズDC-Gシリーズ
DMC-Gシリーズ
全機種

 

フルサイズ換算とは(おさらい)
  • 画角(撮影範囲)を焦点距離から読み取るために補正すること
  • APS-C・マイクロフォーサーズを使っている人は補正が必要
  • やることは焦点距離を掛け算するだけ

 

ここでは詳しく紹介しませんが、フルサイズ換算・35mm換算が必要な理由を知りたい方は、こちらの記事を参考にしてください

焦点距離から画角の広さを判断する基準

ここまでで、みなさんのお持ちのレンズがフルサイズ換算後に何ミリなのかがわかるようになりました。あとは、先ほども紹介した以下の表に当てはめれば、レンズの画角の広さを大まかに知ることができます。

画角域フルサイズ換算後の焦点距離
超広角~20mm
広角~30mm
標準域35~65mm
中望遠域70mm~
望遠域200mm〜
フルサイズ換算後(35mm換算後)
はろ
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レンズ間で比較するときは、焦点距離が小さいほど広角・大きいほど望遠の法則に当てはめて、大まかに傾向をイメージすると良いですよ

また、広角・標準・望遠レンズのカテゴリごとに特徴をまとめたものがこちら。写る広さ以外にも見た目にもたらす影響があるところがポイントです

レンズ画角焦点距離撮影範囲ボケの大きさ奥行き感歪み手振れの
出やすさ
寄りやすさレンズの
大きさ
広角レンズ~30mm広い小さい出やすい出やすい出にくい寄れる小さい
標準レンズ35~65mm肉眼に近い広角と望遠の間広角と望遠の間広角と望遠の間広角と望遠の間広角と望遠の間広角と望遠の間
望遠レンズ200mm〜狭い
(ズームして見える)
大きい出にくい
(圧縮効果)
出にくい出やすい寄れない大きい

 

以下の記事では、実際に撮影した写真を用いて広角・標準・望遠レンズの違いについて紹介しています。気になる方はぜひチェックしてみてください

焦点距離はレンズの外観からも判断できる

実はレンズは外観から焦点距離を確認することができます(記載されているのはフルサイズ換算前の焦点距離です)

例えば、店頭に並んでいるレンズの焦点距離を確認したい時などに役に立つかと思いますので、知らない方はぜひチェックしてみてください 

はろ
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単焦点レンズ・ズームレンズで記載方法がやや異なるため、それぞれで紹介します

ズームレンズの焦点距離を確認する方法

ズームレンズ:範囲で記載

ズームレンズは、物理的に焦点距離を変えることができるレンズ。そのため、変更可能な焦点距離の範囲が記載されています

単焦点レンズの焦点距離を確認する方法

単焦点レンズ:固定値で記載

単焦点レンズは焦点距離が固定のレンズ。そのため、焦点距離の記載は1つだけしかありません。そもそも単焦点レンズって何?と疑問を持たれた方は、ぜひこちらの記事をチェックしてみてください

まとめ

今回の内容では、焦点距離とは何?から実用的に焦点距離を用いて画角(撮影範囲)を把握する方法をお伝えしました

焦点距離のまとめ
  • 焦点距離は撮影できる広さ(画角)を示す指標
  • 焦点距離が短いと広く、長いと狭く写る
  • フルサイズ機以外を使っている方は、フルサイズ換算が必要
画角域フルサイズ換算後の焦点距離
超広角域~20mm
広角域~30mm
標準域35~65mm
中望遠域70mm~
望遠域200mm〜
明確な基準は無いため、一般論としての傾向を記載

 

当ブログでは、カメラ初心者向けのハウツー記事や、SONYをはじめとした機材レビューをおこなっています。ぜひ気になる方は、以下の記事もチェックしてみてくださいね

はろ
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