「SONY α7IV(ILCE-7M4)」は、3,300万画素・4K60p撮影に対応するなど、大幅に撮影性能が向上しています
また、SONY α7IVでは「CFexpressカード」に対応したため、メモリーカードを新調しなくても良いのかな?と疑問に思う方が多いと思います
そこでこの記事では、SONY α7IVのスペックに合わせて用途別に必要となるメモリーカード(SDカード|CFexpressカード)を紹介します
特に動画を撮影する方は”指定以上のスペック”を満たさないと撮影ができないため、ぜひ今回紹介する内容を参考に必要なメモリーカードをチェックしてみてください

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結論:SONY α7Ⅳにおすすめのメモリーカードスペック(SDカード|CFexpress)

繰り返しになりますが「SONY α7IV(ILCE-7M4)」では、従来のα7シリーズ機種と比べても撮影性能が飛躍的に向上していることから、書き込み速度・読み出し速度にはこだわったメモリーカードを選ぶことが重要です

写真を連写した後に硬直時間が長くなる・ハイビットレートの動画撮影ができない・データの取り込みに時間がかかるといった影響が発生します
ただし、オーバースペックのメモリーカードを購入してもコストが膨らんでしまうため、用途に応じた適正なメモリーカード選びをするのがおすすめです
用途に応じたメモリーカードの種類は以下を参考にしてください
SONY α7ⅣにおすすめなSDカード

SONY α7IVでは「CFexpressカード」に対応しましたが、高速連写の多用・動画編集効率を特に気にしない方であれば、SDカードのみの運用で問題ありません
とはいえ、用途に応じて一定の書き込み速度・読み出し速度をクリアしないと、全く使い物にならない場合がありますので、ここでは用途に応じたおすすめのSDカードを紹介します
写真撮影におすすめなSDカード
SONY α7IVは、2つのメモリーカードスロットにおいてUHS-Ⅱ(最大転送速度:312MB/秒の規格)に対応しています
そのため、ついついUHS-Ⅱに対応したSDカードを用意したくなるところですが、写真メインの方であればUHS-ⅠのSDカードで問題ありません
また、もう一つのポイントとして、最低保証速度を示すClass10に対応したSDカードを選ぶのがおすすめです
必要なスペック:UHS-Ⅰ & Class10

最高速度と最低速度の両方のスペックを満たしたSDカードを選ぶのがポイントです!
SDカード規格 | 最高転送速度 | 最低保証速度 |
UHS-Ⅱ | 312MB/秒 | 指定なし |
UHS-Ⅰ | 104MB/秒 | 指定なし |
Class10 | 指定なし | 最低 10MB/秒 |
また、データ容量は写真がメインの場合は128GB以上がおすすめです。α7IVで撮影したRAWデータ(非圧縮)は、1枚あたり75MB程度ですので、128GBあれば約1,700枚も撮れる計算になります

RAW+JPEG撮影をする方は、256GBくらいあった方がいいかもですね
撮影におすすめのSDカードは「Trancend」

コスパ・ブランド・保証面を総合的に踏まえると、TranscendのSDカードがおすすめです
コスパが高いだけではなく、5年のメーカ保証がついてくるので、長期利用を踏まえても安心できる製品です


Amazon Choiceにも指定されているので、安心感もありますね
半導体メモリーを中心に世界的なシェアを誇るメーカーであり、ユーザーからの評判も高いです

読み書き速度が速いモデルながら、価格が非常に安いためコストパフォーマンスが高いです
私自身もSONY α7Ⅲで長らくTranscendのSDカードを使用していますが、使用感にまったく不満はありません
トランセンドのSDカードは非常に人気で、ときたま品切れとなることがあるようです。トランセンド以外にはキングストンのSDカードも評判・コスパどちらも高い製品ですので、ぜひご参考にしてください

動画撮影におすすめなSDカード

動画撮影においてもCFexpressカードは必須ではなく、基本的にはSDカード運用で問題ありません
ただし、 高速な書き出し・転送速度に対応したビデオスピードクラスV60以上のSDカードが必須です
必要なスペック:UHS-Ⅰ & Class10 & V60(ビデオスピードクラス)

ビデオスピードクラスがV60未満の場合、4Kスローモーション動画が撮影ができません

記録方式 | 撮影に必要な メモリーカードスペック | 最大記録 ビットレート |
XAVC S HD | CFexpress Type A SDHC、SDXCカード(U3以上) | 100Mbps |
XAVC S 4K | CFexpress Type A SDXCカード(V60以上) | 280Mbps |
XAVC HS 4K | CFexpress Type A SDXCカード(V60以上) | 280Mbps |
動画撮影におすすめのSDカードは「ProGrade」

コスパ・ブランド・保証面を総合的に踏まえると、ProGradeのSDカードがおすすめです
V60対応かつ128GBながら、「V60対応で価格が安い・購入後3年間は保証あり」など、非常にコスパが高いSDカードとなっています


こちらもAmazon Choiceにも指定されているので、安心感も高いですね
旧来からプロ向けのメモリーカードを生産していたメーカー(Lexar社)の派生ブランドです
歴史こそ浅いものの、品質は指折りながら価格が比較的安いことが魅力で、プロユースからアマチュアまで幅広いユーザーに支持されています

SDカードの紹介は以上となります。以降では、CFexpressカードが必要な利用シーンや実際にCFexpressカードを使うメリットについて紹介します
SONY α7ⅣにおすすめなCFexpressカード(連写多用・動画編集効率を上げたい方向け)

「CFexpressカード」はSONY α7IVが対応する中で最も高速な読み書きに対応したメモリーカードです
ハイクラスのSDカードと比べても2〜3倍の高速読み書きができるため、1枚持っておけばあらゆる撮影方式に対応することができます

SONY α7IVの撮影性能を100%引き出すことができます!
記録方式 | 撮影に必要な メモリーカードスペック | 最大記録 ビットレート |
XAVC S-I HD | CFexpress Type A SDXCカード(V90以上) | 222Mbps |
XAVC S-I 4K | CFexpress Type A SDXCカード(V90以上) | 600Mbps |
- 高速連写を多用する方:スポーツ撮影・野鳥撮影・子供撮影など
- 動画編集作業を軽くしたい方:オールイントラ形式やS&Q撮影を使う方
ただし、スペックは非常に高いメモリーカードですが、お値段は2〜3万円程度とかなり高価な部類のメモリーカードになります
価格に見合う性能かは使い方次第ですが、CFexpressカードを使うと以下のようなメリットがあります
- 写真連写後のバッファ解消時間が短縮:シャッターチャンスを逃しにくくなる
- 高負荷な動画記録方式で撮影できる(4K:ALL-I方式):動画編集がサクサクになる
- 撮影した写真・動画データをPCに取り込むスピードが速くなる
従来の記録方式よりも、動画編集時のPC負荷を軽くできる撮影方法。一方で、データサイズが大きく、メモリーカードに高い負荷がかかるため、高負荷の撮影時には、CFexpressカードが推奨される(ただし、α7ⅣではSDカードでも対応可能)

すべての方が必要となる物ではないですが、特にオールイントラ形式で編集を軽くしてみたいと思っている方は、ぜひチェックしてみてください
おすすめのCFexpressカード(TypeA)
CFexpress TypeAは、まだまだ普及途上ということもあり、サードパーティ製と純正のカードではそこまで価格差がない状況です
そのため、CFexpress TypeAをお探しの方は、SONY純正のCFexpressカードが無難な選択肢になるかと思います
容量については、動画での利用を前提としている方は160GBを選ぶのが良いかと思います



たまにPrograde DigitalのCFexpressカードが安くなっていることがありますので、チェックしてみてください!
また、忘れがちな点として、CFexpressカードはPCで基本的にリーダーが対応していないため、データをPCに取り込む際には、別途カードリーダーも必要となります

CFexpressカードを購入する際には注意してくださいね

まとめ:用途にあったメモリーカードを用意して快適なカメラライフを

今回は、SONY α7Ⅳにおすすめなメモリーカードについて紹介しました
SONY α7Ⅳは、大幅に撮影性能がグレードアップしているため、特に動画撮影も視野に入れている方は、メモリーカードについてもそれなりの高性能なものが求められます

とはいえ用途次第では価格も抑えられますので、ぜひ以下を参考にしてください
SDカード以外にもSONY α7IVに必要なアイテムをいかにまとめていますので、ぜひ買い忘れが気になる方は活用してみてくださいね
その他にも僕がこれまで150万円以上投資して感じた「SONY Eマウントのコスパ最高レンズ」もまとめています。レンズ選びに悩んでいる方はこちらも参考にしてください
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それでは次の記事でお会いしましょう!よいカメラライフを!