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標準ズーム選びを楽しむみなさんこんにちは!フォトグラファーのはろ(@haroharo72)です。
Eマウントにはたくさんの大三元標準ズームレンズがありますが、中でもコスパ最高の一本といえば、多くの人が「Tamron 28-75mm F/2.8 Di III VXD G2(Model A063)」を挙げると思います。

僕自身も、これまで第一世代のTamron 28-75mm F/2.8やFE 24-105mm F4 Gなど、いくつかの標準ズームを使ってきましたが、携帯性・写りの良さ・価格を踏まえれば「28-75mm F/2.8 Di III VXD G2」のコスパの高さはずば抜けたものがあります。
そこで今回は「28-75mm F/2.8 Di III VXD G2」を実際に使ってみて感動したポイント・第一世代との違いを中心にレビューをしていきます。

第一世代も十分に良いレンズだったのですが、第二世代になって弱点がほぼなくなった印象です!
正直、画質面ではGレンズにも負けずとも劣らないレベル。サイズも非常にコンパクトに収まっていて、これで10万円以下の価格設定というのは本当に驚きです。
F2.8通しの標準ズームをまだ持っていない人はもちろん、コンパクトさを重視してリプレースする方にとっても、買って損はない素晴らしいレンズになると思いますので、ぜひ使用感が伝われば幸いです。それではレビュー内容に移りましょう。

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Tamron 28-75mm F/2.8 G2(Model A063)|レンズスペックと外観

ここでは簡単に「28-75mm F/2.8 Di III VXD G2」のレンズスペックとレンズの外観のおさらいをしていきましょう。特に第一世代からは外観が大きく変わっていますので、ぜひその辺りをチェックしてみてください。

レビュー本編が先に気になる方は、こちらからジャンプしてください
レンズスペックのおさらい
「28-75mm F/2.8 Di III VXD G2」は、広角から中望遠までの画角を開放F2.8通しで使える大三元標準ズームレンズ。ズーム範囲が広くて明るく撮れるからこそ、レンズ交換を最小限にさまざまな被写体を撮ることができます。
焦点距離 | 28〜75mm |
F値 | 最小 2.8 / 最大 22 |
絞り羽根枚数 | 9枚 |
レンズ構成 | 15群17枚 |
フィルター径 | 67mm |
重さ | 540g |
最大径 × 長さ | 75.8 × 117.6 mm |
最短撮影距離 | 0.18m(広角端) / 0.38m(望遠端) |
最大撮像倍率 | 0.37倍(広角端) / 0.24倍(望遠端) |
レンズ内手ぶれ補正 | なし |
防塵防滴 | 簡易防滴対応 |
特に大三元ズームレンズとしては非常に軽い(540g)ところが特徴的。かつ最大撮像倍率0.37倍と一般的なレンズと比べてもめちゃくちゃ寄って撮ることができます。
Eマウントではメジャーなフィルター径も67mmに対応しているので、レンズ間でNDフィルターを使い回しやすいレンズです。
サイズ感・重さ・質感
大きさ・重さは、実は第一世代の「28-75mm F/2.8 (Model A036)」とほぼ同じ。500mlペットボトルより少し小さいほどのサイズ感です。これなら持ち出しにも特に困ることはないですし、このサイズ感で大三元ズームが使えるのは非常に嬉しいですね。

実際にSONY α7IVのボディに取り付けてみたのがこちら。小さすぎず・大すぎずといったちょうどいいバランス感です。

「28-75mm F/2.8 Di III VXD G2」は筒の形状も変わっていて、指の配置に合わせた窪みによって握り込みやすくなっています。左手の親指一本でズームリングを回せるくらいにフィット感が増していますよ。

外部ボタン・リング類の特徴
外部ボタン類やリングのビルドクオリティも「28-75mm F/2.8 Di III VXD G2」と他のレンズとの大きな差別化ポイント。第二世代のレンズとあって、使いやすさにこだわったギミックが満載のレンズとなっています。

特に大きな進化ポイントが、役割をカスタマイズできる外部ボタン。タムロン専用ソフト(TAMRON Lens Utility)と接続することで、ピント送りの自動化やAF/MFなどの切り替えを行う専用ボタンとして使うことができます。

外部ボタンには主に以下のような機能を持たせることができます。
- カメラボディ機能の割り当て:一般的なファンクションボタン相当
- AF/MF切り替え:フォーカスセットボタンを使って AF/MF を切り替える
- A-Bフォーカス:被写体から被写体へスムーズにフォーカスを移動させる
- フォーカスプリセット:記録したピント位置へクリック一つでフォーカスを移動する
リングの役割・回転方向・感度も自由自在にカスタマイズできます。

その他にも、ズームリングの操作感やグリップ感の改善など、外観面では多くの進化が施されているのですが、そのあたりはレビューパートで詳しくご紹介したいと思います。

Tamron 28-75mm F/2.8 G2の作例(写真・動画)

簡単にスペックや外観に触れたところで、ここからは「28-75mm F/2.8 Di III VXD G2」で実際に撮影した作例を紹介していきます。
広角から望遠まで対応できる焦点距離、夜でも使い勝手の良いF2.8の明るさ、軽くて邪魔にならない携帯性、どれをとっても弱点がない超万能レンズですので、ぜひ作例を通してレンズの性能がお伝えできれば幸いです。
作例写真(広角〜望遠サンプル)
まず初めに作例写真から。広角から望遠までさまざまな画角で撮影した写真をピックアップしてみました。どれも非常にシャープかつ、ボケ感が綺麗な写真で、レンズの性能の高さを感じ取れる作例になっているかと思います。

F2.8, SS1/200s, ISO 800

F2.8, SS1/160s, ISO 800

F2.8, SS1/320s, ISO 100

F2.8, SS1/400s, ISO 200

F2.8, SS1/400s, ISO 200

F2.8, SS1/250s, ISO 100

F9, SS1/5000s, ISO 100
作例:ショート動画
続いては作例動画を。F2.8だと広角側でも十分にボケますし、肉眼とギャップの大きい中望遠を使うことで動画内のメリハリをつけることができますね。これを1本のレンズで撮り回せるのは本当に便利です。
なお、今回撮影に使用した「SONY α7IV」は、写真と動画の撮影設定を独立管理できるなど、ハイブリッド撮影にピッタリなカメラです。今回の作例撮影でもかなり楽をさせてもらいました。気になる方はぜひ以下の記事もチェックしてみてください。
Tamron 28-75mm F/2.8 G2(Model A063)レビュー|メリット面

やっぱりレンズは使ってみてナンボということで、ここからは「28-75mm F/2.8 Di III VXD G2」を実際に使ってみた上で、感じた良かった点(メリット)を中心に紹介していきたいと思います。
一言でまとめると、10万円以下で買えるレンズとは思えないくらいに画質が良くて・使い勝手の良いレンズと言えます。画質はもちろん、ビルドクオリティについては手に取ってみると一瞬でわかるくらいに心地いいレンズです。

サイズ感・撮影性能共にめちゃくちゃ完成度の高いレンズだと感じました。このレンズ1本でなんでも撮れちゃいます!
絞り開放からレンズ周辺部までガリガリ解像してくれる
第一世代の28-75mmと比べて「28-75mm F/2.8 Di III VXD G2」が大きく進化した点が解像感の高さ。
正直第一世代のレンズは、絞り開放かつ望遠端で撮った際に周辺部の描写が甘かったところが気になっていたのですが、第二世代ではここが大きく改善されました。
(レンズ周辺部)第一世代|第二世代

(レンズ中央部)第一世代|第二世代


レンズの中央部も含めて、絞り開放で撮った際には解像感の違いを明らかに感じることができます
上の比較結果のように、「28-75mm F/2.8 Di III VXD G2」は画質に妥協することなく絞り開放をバシバシ使うことができます。特に暗い撮影シーンではやむなしでF2.8を使うケースも多いため、周辺部も含めてキッチリ解像してくれるのは非常に嬉しいポイントですよね。

実は色味についてもこれまでのタムロンレンズと違っていて、より透明感のある色味が出るようになりました。実際に第一世代と色味を比較してみるとよくわかるのですが、第一世代はやや茶色に色が転ぶのに対して、第二世代は白がちゃんと白に写っています。
第一世代|第二世代


検証ではホワイトバランスを固定していますが、ホワイトバランスオートにしていても、色の違いはやっぱり感じますね。
僕は結構ボケの形を気にしてしまうのですが、「28-75mm F/2.8 Di III VXD G2」は周辺部も含めて綺麗な円形の玉ボケになるところが特徴的。最近は口径食は重視されない傾向がありますが、こういったところまでこだわりを持ったレンズは貴重ですね。
草木を背景にしてもボケがザワザワして見えることが少なく、ボケは非常に綺麗なレンズと言えます。

唯一欠点をいえば、絞り開放・望遠端で撮った際に色収差がちょっと出るのが気になるところですが、価格面や解像感を踏まえれば贅沢すぎる要求ですね・・・。
第一世代|第二世代


RAWで撮れば収差を抑えることもできますので、編集でカバーしましょう!画質面で感じたことは以上です!
グリップ感・リング操作感が心地いい
外観編でも紹介した通り、「28-75mm F/2.8 Di III VXD G2」のビルドクオリティは他のレンズと比べても頭ひとつ抜けていると感じるくらいに心地いい作りになっています。


持った瞬間に違いを感じることができますよ!
その理由の一つがリングの質感。第二世代のレンズは全般的にリングの操作が軽くて超スムーズにできます。
リングの山が高く・リングの幅が広くなったことで指にひっかかりやすく、またリング回転が軽いため、親指だけでもスイーっとリングを回すことができますよ。
第一世代|第二世代


みなさんが持っているズームレンズは、親指だけでリングを回せますか・・・?そのくらいリング操作が軽くてスムーズです!
外観編で紹介した通り”Tamron Lens Utility”を使えば、ピントリングの回転方向や役割の割り当て(絞りリングとして使うこともできます)、回転の感度も変えることができます。
他メーカーのレンズと組み合わせても使いやすい点もこのレンズを愛用する人が多い理由の一つではないでしょうか。
動画撮影に配慮された高速AF/リング操作
他にも「28-75mm F/2.8 Di III VXD G2」の進化した点はまだまだあって、特にAF周りの進化は動画撮影において非常に便利なものになっています。
シングル・コンティニュアス共に非常に高速・正確で、SONY純正レンズとの違いはもはや無いと言っても過言ではないほどにクオリティ高く仕上がっています。
また、ピント位置を前後させた際に画角が変わるフォーカスブリージングも非常に少ないのも特徴的。SONY純正レンズは結構ブリージングが発生するため、「28-75mm F/2.8 Di III VXD G2」を選ぶ一つの理由として十分なくらいに優れた特徴だと感じます。

駆動音は非常に静かで、耳を澄ませても聞こえないほどに抑えられています!
また、ちょっと地味なポイントですが、広角域から標準域にかけてズームしても筒が伸びにくいため、ジンバル撮影時にバランスのチューニングを最小限に抑えることができます。

動画でよく使用する28〜35mmあたりまではほとんど筒が伸びないので、ジンバル運用がめちゃくちゃ楽になります!
高速なAF・ブリージングの少なさ・ズームリングの作りなど、僕の目線から見ても動画使用を意識したさまざまな配慮がなされていて、これは第一世代のレンズとは明らかに違いを作っているポイントです。
特に写真も動画も両方撮っていきたいんだという方には、「28-75mm F/2.8 Di III VXD G2」はピッタリですね。
被写体や撮影シーンを選ばない汎用性の高さ
最近のタムロンレンズは非常に寄れるレンズが多く、「28-75mm F/2.8 Di III VXD G2」も例外なくめちゃくちゃ寄れます。

最短撮影距離は広角側で18cm。レンズフードをつけていると被写体にぶつかるくらいに寄れます(笑)
それに加えて、開放F2.8の標準ズームの性能が合わさっているので、撮れない被写体がほぼ無いくらいになんでも撮れるので、旅行などレンズ交換に時間を割きたく無いシーンで大活躍するレンズになっています。

動画にもマッチした機能が充実していますし、特にこれから標準ズームを初めて導入しようとしている人にとっては最高の選択肢になると思います。

Tamron 28-75mm F/2.8 G2(Model A063)レビュー|デメリット面

ここまで「28-75mm F/2.8 Di III VXD G2」を褒めちぎってきましたが、欠点とは言えないまでもすこし気になったところに触れていきます。

ただ、個人的には実害のあるデメリットでは無いと思いますので、ぜひ内容をチェックしてみてください
絞り開放時の色収差が若干気になる
「28-75mm F/2.8 Di III VXD G2」を使っていて少し気になるのが絞り開放時の色収差。第一世代と比べると圧倒的に解像度が増しているのですが、コントラストが強い部分の周りが赤みを帯びているのが見てとれます。

SONY純正(Gレンズ以上)を使っているとこういった収差はほとんど見かけないので、気になる人は気になるかもですね。とは言え、RAWで撮れば編集で修正できるレベルですので、実害としてはほぼ無いと言い切っていいでしょう。
USB接続口が剥き出し(故障やゴミの混入が心配)

2つ目の気になる点は、USB Type-Cポートが剥き出しな点です。タムロンのソフト(TAMRON Lens Utility)と接続するためのポートなのですが、蓋が付属しないので埃や水滴がダイレクトに侵入する可能性があります。

タムロンさんからは防塵防滴加工が施されているため、実害はないらしいのですが心配になりますよね
気になる方は、USB Type-C用の保護カバー・キャップが市販で購入できますので、取り付けておきましょう。

以上が「28-75mm F/2.8 Di III VXD G2」を使って気になった点の紹介でした。どちらも大きな影響はないデメリットだとは思いますが、みなさんの使い方と照らし合わせて考えてみてください。

Tamron 28-75mm F/2.8 G2がおすすめな人

10万円前後で購入できるEマウントのF2.8通し標準ズームレンズには、大きく以下の3つのサードパーティレンズがラインナップされています。
レンズを選ぶにあたって悩みがちなところかと思いますので、最後に「28-75mm F/2.8 Di III VXD G2」がおすすめなのはどんな人?といった点について触れていきます。
商品名 | おすすめ度 | 価格 | メリット | デメリット |
![]() Tamron 28-75mm F/2.8 Di III RXD(第一世代) | 約6万円 | 価格が最も安い | 最新モデルと比べると 画質がやや劣る | |
![]() Tamron 28-75mm F/2.8 Di III VXD G2(第二世代) | 約9万円 | 高い描写性能 &ビルドクオリティ | 特筆する デメリットなし | |
![]() SIGMA 28-70mm F2.8 DG DN | 約9万円 | 最も軽量コンパクト | ズームリングの 回転方向が異なる |
Tamron 第一世代と第二世代はどっちがいい?
性能面の差分を踏まえても「28-75mm F/2.8 Di III VXD G2」を個人的にはおすすめします。特に第二世代の絞り開放の描写やクリアな色味だけでも、個人的には価格差2万円を埋めるに十分だと思います。

とはいえ、中古市場でも第一世代は出回っていますので、価格重視の方は中古市場も含めてチェックしてみるといいですよ。
SIGMAとTamronはどっちがいい?
SIGMA 28-70mm F2.8 DG DNの最大の特徴は非常に軽量コンパクトなところ。そのため、軽量小型重視の方はSIGMAのズームレンズも検討の視野に入れると良いかと思います。
ただし、SIGMAのズームレンズは、ズームリングの回転方向がSONY純正レンズやタムロンとは逆方向になるので、広角や超望遠ズームと組み合わせる際には注意が必要です。

僕は操作感を重視したいので、ズームリングはSONY純正とTamronの組み合わせで運用しています
Tamron 28-75mm F/2.8 Di III VXD G2も十分に小さくて軽いものの、SIGMA 28-70mm F2.8 DG DNは、それよりも長さが10cm以上短く・重さは70グラム軽くなっています。
商品名 | 価格 | サイズ | 重さ | 注意点 |
![]() Tamron 28-75mm F/2.8 Di III VXD G2(第二世代) | 約9万円 | 76 x 118mm | 540g | 特になし |
![]() SIGMA 28-70mm F2.8 DG DN | 約9万円 | 72 x 104mm | 470g | ズームリングの 回転方向が異なる |
まとめ:Tamron 28-75mm F/2.8 Di III VXD G2はコスパ最高の標準ズームレンズ

今回は、Eマウントの標準ズームの中でも非常に高い人気を誇る「Tamron 28-75mm F/2.8 Di III VXD G2(Model A063)」についてレビューしました。
明るくて・画角が広い標準ズームの中でも、軽くて・写りが良くて・寄れて・ビルドクオリティが高いといった特徴を持ち合わせているだけでも稀有なレンズで、それでいて10万円以下で買えるまさに鬼に金棒状態のハイコスパレンズです。
いままさにEマウントの標準ズームを探している方、軽量の標準ズームへリプレースを検討されている方にめちゃくちゃおすすめのレンズですので、ぜひ手に取ってみてはいかがでしょうか。

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当ブログでは、SONY機材を中心に各種レビューを行っています。以下の記事では、巷で神レンズと呼ばれるSONY Eマウントの単焦点・ズームレンズを紹介しています。お気に入りの一本を見極める参考にしてみてください

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