豊富なサードパーティ製レンズが使用できることは、SONY Eマウントの大きな強みのひとつ
中でも「Tamron(タムロン)」は、サードパーティレンズの代表格とも言える存在で、スペック・実際の写りの良さ・レンズのコンパクトさにおいて非常に高い定評があります

それでいて同一スペックの純正レンズより価格が非常に安いので、Tamronを好んで使っている方も多いと思います
実は僕自身もTamronレンズのファンのひとりで、趣味撮影からお仕事に渡って、これまで10本近くのTamronレンズを使ってきました
今回は、そんな僕の観点からEマウントで特におすすめなTamron(タムロン)レンズを厳選して紹介したいと思います
最初の1本におすすめのレンズ

ぜひ、レンズ選びに迷っている方がいらっしゃいましたら参考にしてください
レンズについてさらに詳しく知りたい方は、レンズ個別にレビュー記事も公開していますので、ぜひそちらも併せてチェックいただければ幸いです
\ SONY Eマウント関連記事 /
Tamron(タムロン)レンズの魅力
レンズ紹介をすぐにチェックしたい方はこちらから
Tamron(タムロン)は、SONY Eマウントレンズの中でも、アマチュア・プロを問わず多くの人に愛用されている日本のレンズメーカーです
サードパーティレンズとは言えスペックは決して純正に劣ることはなく、むしろコスパの高さ・サイズ感においてサードパーティの方が高いことも珍しくないほど、魅力的なレンズが揃っています

コスパの高さを比較(同一スペック)
例えば、フルサイズ向けの標準ズーム(F2.8通し)レンズを例に取ると、Tamronの価格は純正レンズの半額以下と破格のコスパになっています
標準ズーム(F2.8通し)で比較
メーカー | Tamron | SONY |
レンズ名称 (略称) | 28-75mm F/2.8 G2![]() | FE 24-70mm F2.8 GM II![]() |
実売価格 | 約9万円 | 約24万円 |
ズームレンジ | 28-75mm | 24-70mm |
開放F値 | F2.8 | F2.8 |
大きさ (最大径・長さ) | 76 × 118mm | 88 × 120mm |
重さ | 540g | 695g |
また、レンズの大きさや重さも非常にコンパクトなものが多く、ボディがコンパクトなSONY αシリーズとの相性が良い点も大きな魅力のひとつです

これまでどうしても手が届かなかったスペックのレンズを比較的手軽に使うことができるため、サードパーティは本当にありがたい存在だと感じます
SIGMA(シグマ)との主な違い
数あるサードパーティの中でも、2大勢力と言われているのがTamron(タムロン)とSIGMA(シグマ)
どちらもEマウントで数多くのレンズをリリースしている評判の高いメーカーですが、僕個人としてはTamronレンズで統一しています

僕がTamronで統一する理由の一つがサイズ感と操作感の良さで、Tamronレンズは全体的に操作感がSONY純正レンズと近いため、純正レンズと組み合わせて使う場合にも違和感を感じにくい特徴があります
レンズフィルター径が67mmで統一
Tamronのレンズは基本的にフィルター径が67mmで統一されています
SONYの多くのレンズも最近は67mmとなっているため、レンズ間でプロテクトフィルターやNDフィルターを使い回すことができる点がメリットの一つです


特にNDフィルターは決して安い買い物では無いので、使いまわせると経済的に非常にありがたいですね
ズームリング・フォーカスリングの回転方向も純正と同じ

Tamronレンズは、ズーム・フォーカスリングの回転方向がSONY純正レンズと同じ。そのため、純正レンズと組み合わせて使う場合にも違和感を感じにくい特徴があります
メーカー | ズームリング | フォーカスリング |
SONY | 時計回り | 時計回り |
タムロン | 時計回り | 時計回り |
シグマ | 反時計回り | 反時計回り |

あまり知られていませんがSIGMAレンズは、リングの回転方向が純正とは逆なのです…
Tamronレンズの全般的な魅力を紹介したところで、以降では個々のおすすめレンズについて紹介していきます
フルサイズ向け|おすすめTamron(タムロン)レンズ
APS-C機をお使いの方はAPS-Cおすすめレンズパートへジャンプ
ここでは、SONYフルサイズ機(α7シリーズ:α7IV・α7c・α7III等)におすすめなTamronレンズをまとめます

EマウントにおけるTamronレンズの多くはズームレンズで、純正と比べてもお得感が非常に強いのが魅力のポイントです

以下のほとんどが僕自身が実際に使用し、自信を持っておすすめできるレンズです。作例も何枚かつけていますので、気になるレンズからチェックしてみてください
標準ズーム:28-75mm F/2.8 Di III VXD G2 (Model A063)
「28-75mm F/2.8 Di III VXD G2」は、広い広角域からポートレートに最適な75mmまでをカバーする標準域のズームレンズ
どのズーム域でも開放F2.8で使えるため、夜間を含めたあらゆるシーンで活躍してくれるレンズです

このレンズはG2の名の通り第二世代のモデルで、第一世代の標準ズームも非常に評判の高いレンズでした
2021年に登場した「28-75mm F/2.8 Di III VXD G2」は、解像感・AF・小型化・レンズカスタマイズ対応など、飛躍的な進化を遂げつつも価格は約9万円と非常に安い点も大きな魅力のポイントです
- F2.8通し&万能な焦点距離
- 高い接写性能:ハーフマクロ相当に寄れる
- 第一世代からの進化:高解像・AF高速化・小型化
- レンズカスタマイズ:フォーカス送りの自動化・リング感度等を変更可

焦点距離28mm, F2.8, SS1/400s, ISO 200

焦点距離75mm, F2.8, SS1/320s, ISO 100
レンズ名 | 28-75mm F/2.8 Di III VXD G2 (標準ズームレンズ) |
実売価格 | 9万円程度 |
焦点距離 | 28〜75mm |
開放F値 | F2.8 |
絞り羽根枚数 | 9枚 |
レンズ構成 | 15群17枚 |
フィルター径 | 67mm |
重さ | 540g |
最大径 × 長さ | 75.8 × 117.6 mm |
最短撮影距離 | 0.18m(広角端) / 0.38m(望遠端) |
最大撮像倍率 | 0.37倍(広角端) / 0.24倍(望遠端) |
手ぶれ補正 | なし |
防塵防滴 | 簡易防滴対応 |
SONY純正のF2.8通し標準ズームの半額以下とコスパは非常に高く、また画角・明るさ・動画への強さなど欠点を挙げるのが難しいほどにクオリティの高いレンズです
万能な標準ズームですので、はじめてのレンズ選びで悩んでいる方には特にイチオシです。ぜひチェックしてみてください
詳しいレビュー内容はこちら(作例付き)

高倍率ズーム:28-200mm F/2.8-5.6 Di III RXD (Model A071)
「28-200mm F/2.8-5.6 Di III RXD」は、標準ズームよりもさらに望遠ズーム域が伸びた高倍率ズームレンズ
コンパクトな外観はそのままに望遠ズーム相当の画角までカバーしてくれるため、荷物の量が気になる旅行やお出かけの際に大活躍するレンズです

レンズ交換の手間もかからないので、たくさんの撮れ高を残してくれる便利なレンズですよ

最も特徴的な点は開放F値が2.8スタートであること。動画撮影時のボケ感も十分・夜間でも綺麗な撮影が出来るため、非常に評判を集める高倍率ズームレンズとなっています
また、サイズ感と軽量性も嬉しいポイント。実は先ほど紹介した標準ズームレンズとサイズ感はほぼ同じです

望遠域をカバーしつつも望遠レンズより圧倒的な小ささを実現しています

- 圧倒的な画角のカバー範囲&寄れる:どんな撮影シーンでも1本で対応できる
- 軽量コンパクト:旅行でも持ち運びやすい
- 開放F2.8スタート:暗所でも十分に撮れる

焦点距離47mm, F5.6, SS1/800s, ISO 3200

焦点距離94mm, F5.6, SS1/800s, ISO 3200

焦点距離152mm, F8.0, SS1/1000s, ISO 100
レンズ名 | 28-200mm F/2.8-5.6 Di III RXD (高倍率ズームレンズ) |
実売価格 | 7万円程度 |
焦点距離 | 28mm〜200mm |
開放F値 | F2.8(広角端)〜F5.6(望遠端) |
絞り羽根枚数 | 7枚 |
レンズ構成 | 14群18枚 |
フィルター径 | 67mm |
重さ | 575g |
最大径 × 長さ | 74 × 117mm |
最短撮影距離 | 0.19m(広角端) 0.8m(望遠端) |
最大撮像倍率 | 0.32倍(広角端) 0.26倍(望遠端) |
手ぶれ補正 | なし |
防塵防滴 | 簡易防滴対応 |
標準ズームと望遠ズームレンズの2本分の仕事ができて、軽くて、F2.8から使える性能を持ちながら価格はなんと8万円台
コスパも使い勝手も非常に長けたレンズになっています。色々なズーム域で撮影してみたいけど「F値が小さな大三元レンズは高くて手が出ない」と考えている方にはベストな選択になると思います
詳しいレビュー内容はこちら(作例付き)

超広角ズーム:17-28mm F/2.8 Di III RXD (Model A046)
「17-28mm F/2.8 Di III RXD」は、超広角〜広角域をカバーする超広角ズームレンズ
一般的に広角ズームレンズは価格が高く、サードパーティでも10万円を超えることは珍しくありません。その中でも「17-28mm F/2.8 Di III RXD」は10万円以下で買えることでコスパに定評があるレンズです

焦点距離が17mmスタートと広角端が広いので、アクティブ手ぶれ補正や4K60pでクロップされる機種(α7IVなど)との相性が非常に良いです。特に室内撮影やVLOG・自撮り撮影にぴったりなレンズです

望遠端(28mm)がやや狭いと言われていますが、APS-Cクロップを使えば17-42mm相当をカバーできるので十分に実用的ですよ
軽くてコンパクト(重さ420g)かつインナーズーム対応でジンバル撮影時のバランス調整も最小限になるなど、動画撮影にもかなり配慮された作りになっています

- 超広角から標準域までカバーできる汎用性の高いズーム範囲
- 大三元ズームとは思えないほどに軽くてコンパクトな外観
- インナーズーム式で動画(ジンバル撮影)にも最適

焦点距離17mm, F5.6, SS1s, ISO 400

焦点距離17mm, F2.8, SS1/4000s, ISO 500

焦点距離17mm, F2.8, SS1/160s, ISO 250
レンズ名 | 17-28mm F/2.8 Di III RXD (広角ズームレンズ) |
実売価格 | 9万円程度 |
焦点距離 | 17-28mm |
開放F値 | F2.8 |
絞り羽根枚数 | 7枚 |
レンズ構成 | 11群13枚 |
フィルター径 | 67mm |
重さ | 420g |
最大径 × 長さ | 73 × 99mm |
最短撮影距離 | 0.19m |
最大撮像倍率 | 0.19倍 |
手ぶれ補正 | なし |
防塵防滴 | 簡易防滴対応 |
動画撮影や風景・星空撮影などで超広角レンズをお探しの方、またコンパクトさとコスパにこだわりたい方はぜひチェックしてみてください

望遠ズーム:70-180mm F/2.8 Di III VXD (Model A056)
一般的に望遠ズームかつF2.8固定の大三元ズームレンズは非常に高価。どのカメラメーカーでも20万円を超えるため、購入に躊躇する方も多いかと思います
一方で「70-180mm F/2.8 Di III VXD」は、コスパが非常に高い望遠ズームレンズで、個人的にも買ってよかったレンズNo.3に入るほどに気に入っているレンズです

特に魅力的な点がサイズのコンパクトさで、一般的な望遠ズームレンズと比べると非常に小さく持ち運びでも苦労が少ない便利な望遠ズームです
メーカー | Tamron | SONY |
レンズ名称 (略称) | 70-180mm F/2.8 Di III VXD![]() | 70-200mm F2.8 GM OSS II![]() |
ズームレンジ | 70-180mm | 70-200mm |
開放F値 | F2.8 | F2.8 |
大きさ (最大径・長さ) | 81 × 149mm | 88 × 220mm |
重さ | 810g | 1045g |
レンズ価格 | 約12万円 | 約30万円 |

標準ズームレンズよりちょっと大きいくらいのサイズ感です
また、最新のAF機構(VXD)に対応しているため、望遠ならではのシビアなピント合わせも非常に正確で、ポートレートから動物撮影まで、いろんな用途に安定した撮れ高を提供してくれます
その他、サブウェポン的な要素として、マニュアルフォーカス時にはハーフマクロで撮れる点も非常に使い勝手が良く、近景から遠景まで1本で賄える心強い望遠ズームレンズです
- F2.8・最大焦点距離180mmにより、日常では味わえない大きなボケ感を出せる
- F2.8通しの望遠ズームの中では比較的小さいため、持ち運びが便利
- 中望遠のハーフマクロレンズとしても使える

焦点距離180mm, F2.8, SS1/160s, ISO 500

焦点距離180mm, F2.8, SS1/250s, ISO 2000
レンズ名 | 70-180mm F/2.8 Di III VXD (望遠ズームレンズ) |
実売価格 | 12万円程度 |
焦点距離 | 70-180mm |
開放F値 | F2.8 |
絞り羽根枚数 | 9枚 |
レンズ構成 | 14群19枚 |
フィルター径 | 67mm |
重さ | 810g |
最大径 × 長さ | 81 × 149mm |
最短撮影距離 | 0.27m(マニュアルAF時) 0.85m(通常AF時) |
最大撮像倍率 | 0.5倍(マニュアル&広角端) 0.22倍(通常AF時) |
手ぶれ補正 | なし |
防塵防滴 | 簡易防滴対応 |
望遠ズームが欲しいけどサイズ感や価格がネックだと感じていた方は、望遠ズームレンズの捉え方が変わるほどにいいレンズですので、ぜひチェックしてみてください

撮影のお仕事の際には必ず持っていくほどに信頼を置いているレンズです

超望遠ズーム:150-500mm F/5-6.7 Di III VC VXD (Model A057)
「150-500mm F/5-6.7 Di III VC VXD」は、望遠端が500mmに対応した超望遠ズームレンズ
普段使いというよりは、野鳥・飛行機・運動会など遠方の被写体をズバッと切り抜くことを目的としたレンズです

ぱっと見ではサイズが大きいように見えますが、これでも超望遠ズームレンズの中ではかなり小さく・軽い方で、ボディにレンズをつけたままカメラバッグにしまえる点で非常に重宝します

移動のたびにレンズを撮りはずす必要がないので、一般的なズームレンズより機動力があります!
左:SONY純正 / 中央:タムロン / 右:SIGMA


重さも他の超望遠ズームレンズと比べるとかなり軽いです!
レンズ名 | メーカー | 最大径 × 長さ | 重量 |
FE 200-600mm F5.6-6.3 G OSS | SONY | 111.5 × 318 mm | 2,115g |
150-500mm F/5-6.7 Di III VC VXD | Tamron | 93 × 209.6 mm | 1,725g |
150-600mm F5-6.3 DG DN OS | SIGMA | 109.4 × 265.6 mm | 2,100g |
こちらのレンズも最新のAF機構(VXD)に対応しているため、望遠ならではのシビアなピント合わせも非常に正確。野鳥やスポーツなど動きものにもバッチリ使えます
また、レンズ内の手ぶれ補正が非常に強力で、腕の疲れや風でフレーミングがブレるところをピタッと止めてくれます
- 非常にコンパクト:カメラに到着したままカバンに突っ込める
- 超強力な手ぶれ補正:500mmでも手持ち撮影が可能
- 近接撮影も得意:レンズ交換を最小限にしてくれる
- 価格が安い:10万円台前半はコスパ最高

焦点距離500mm, F7.1, SS1/800s, ISO 1600

焦点距離500mm, F6.7, SS1/60s, ISO 500
レンズ名 | 150-500mm F/5-6.7 Di III VC VXD (超望遠ズームレンズ) |
実売価格 | 12万円程度 |
焦点距離 | 150-500mm |
開放F値 | F5.6(広角側) F6.7(望遠側) |
絞り羽根枚数 | 7枚 |
レンズ構成 | 16群25枚 |
フィルター径 | 82mm |
重さ | 1725g |
最大径 × 長さ | 93 × 210mm |
最短撮影距離 | 0.6m(広角側)|1.8m(望遠側) |
最大撮像倍率 | 0.32倍(広角側)|0.27倍(望遠側) |
手ぶれ補正 | あり |
防塵防滴 | 簡易防滴対応 |
超望遠ズーム初心者の方でもしっかり使いこなせるほどにレンズ性能は非常に優秀ですので、これから野鳥やスポーツ、お子さんの運動会を撮影してみたい方は、ぜひ手に取ってみてはいかがでしょうか
詳しいレビュー内容はこちら(作例付き)

超高性能ズーム:35-150mm F/2-2.8 Di III VXD (Model A058)
「35-150mm F/2-2.8 Di III VXD」は、現在のタムロンの技術力の全てをつぎ込んだとも言える最強のハイスペックズームレンズです
最大の特徴は開放F値:F2スタートと広いズームレンジ。そもそもF2スタートのズームレンズがEマウントの中で他に無い上に、35mmという程よい広さから150mmの望遠までカバーする、とんでも無いスペックです
想定用途は主にポートレート撮影(人物撮影)で、性能に振り切ったモンスターレンズとも言える位置付けのレンズです

レンズスペックはピカイチな上に、最新AF機構(VXD)の搭載、レンズカスタマイズなど、数ある最新機能をすべて注ぎ込まれていて、使い勝手の良さは非常に評判が高いです

このレンズは僕も使ったことが無いのですが、各種レビューでも評判が非常に高いですね
\ 参考レビュー:カメラのもっくん /
サイズと価格はその分ボリューミィ(約18万円)となっていますが、それでもF2スタートと幅広いズームレンジを考えると、約30万円近くするSONY純正レンズより非常に安いため、お得感を覚えます
- 規格外の開放F値とズームレンジ:レンズ交換を極限まで減らしてくれる
- 爆速AF:最新AF機構(VXD)搭載
- 高い接写性能:最短33cmまで寄れる
- レンズカスタマイズ:フォーカス送りの自動化・リング感度等を変更可
レンズ名 | 35-150mm F/2-2.8 Di III VXD (超高性能ズームレンズ) |
実売価格 | 18万円程度 |
焦点距離 | 35〜150mm |
開放F値 | F2〜F2.8 |
絞り羽根枚数 | 9枚 |
レンズ構成 | 15群21枚 |
フィルター径 | 82mm |
重さ | 1165g |
最大径 × 長さ | 90 × 158 mm |
最短撮影距離 | 0.33m(広角端) / 0.85m(望遠端) |
最大撮像倍率 | 0.18倍(広角端) / 0.17倍(望遠端) |
手ぶれ補正 | なし |
防塵防滴 | 簡易防滴対応 |
基本的にレンズ交換が不要のため、撮影リズムを崩すことなくポートレート撮影ができますので、お仕事・趣味でポートレート撮影をされる方はぜひチェックしてみてください

軽量単焦点レンズ:35mm F/2.8 Di III OSD M1:2 (Model F053)
フルサイズ向けに最後に紹介するのが、単焦点レンズの「35mm F/2.8 Di III OSD M1:2」
実はこのレンズ、価格が3万円台と非常に安く販売されていながら性能も十分に良く、カメラ初心者の方が初めて単焦点レンズを試すにあたってぴったりなレンズだと感じます

サイズ感も非常にコンパクトで、重さも210gと(iPhoneと同じくらいに)軽く仕上がっています
AFもそこそこに速いため、AFにやや難ありのSONY純正の撒き餌レンズ「FE 50mm F1.8」と比べても、大きな欠点がなく使い勝手が良いレンズになっています
撒き餌レンズの比較記事はこちら
画角は35mmと広角寄りですが、APS-Cクロップを使えば52mm相当となるため、標準レンズとしての使い方も可能です
また、この価格帯では非常に珍しいハーフマクロ対応のため、寄れずにストレスを感じることがなく非常に手軽に撮影できるレンズになっています

- 小型・軽量でどこでも持ち運びやすい
- 解像感・オートフォーカス:中堅レンズに匹敵するほどの性能
- 非常に寄れる:汎用性が高い・ボケ感も大きく出せる

F5.6, SS 1/250s, ISO 400

F2.8, SS 1/250s, ISO 400
レンズ名 | 35mm F/2.8 Di III OSD M1:2 (標準単焦点レンズ) |
実売価格 | 3万円程度 |
焦点距離 | 35mm |
開放F値 | F2.8 |
絞り羽根枚数 | 7枚 |
レンズ構成 | 8群9枚 |
フィルター径 | 67mm |
重さ | 210g |
最大径 × 長さ | 73 × 64 mm |
最短撮影距離 | 0.15m |
最大撮像倍率 | 0.5倍 |
レンズ内手ぶれ補正 | なし |
防塵防滴 | 簡易防滴対応 |
相対的にみても3万円の価格は非常に安く、なおかつハーフマクロ対応・AFが速い・持ち運びしやすい点を踏まえると、コスパがすごく高い単焦点レンズだと感じます
詳しいレビュー内容はこちら(作例付き)

APS-C向け|おすすめTamron(タムロン)レンズ

ここからはα6000シリーズやZV-E10などのAPS-C機におすすめなTamronレンズを紹介します
APS-Cでもフルサイズ用のレンズを付けることができますが、APS-C専用のレンズはサイズが小型なものが多いため、ぜひ両方を確認いただければ幸いです
標準ズーム:17-70mm F/2.8 Di III-A RXD (Model B070)
APS-C用の標準ズームレンズをお探しの方に真っ先におすすめしたいのが「17-70mm F/2.8 Di III-A VC RXD」

このレンズの最大の特徴は、フルサイズ換算で25〜105mmの広いズーム域を持ちつつ、F2.8通しで使えること
実は、F2.8通しでここまでの広い画角をカバーするレンズは他を見渡してもこのレンズだけで、APS-Cレンズの革命を起こしたとも言われるくらいに評判が高いレンズです

一般的に標準ズームの望遠端は75mm程度が限度なのですが、このレンズは105mmまでカバーしています
ズーム域が広いため、レンズ交換をすることなく日常の9割以上のシーンを撮ることができます
また、105mmの焦点距離から繰り出される大きなボケ感は、比較的ボケが小さいと言われるAPS-Cのデメリットをカバーしてくれるため、写真のクオリティをワンランク上にしてくれると感じます
- 換算25-105mmの広い画角&F2.8通し
- めちゃくちゃ寄れる:最短19cm
- 手ぶれ補正搭載:APS-C機との相性◎

F2.8, SS1/400s, ISO 1250

F2.8, SS1/125s, ISO 200
レンズ名 | 17-70mm F/2.8 Di III-A VC RXD (標準ズームレンズ) |
実売価格 | 8万円程度 |
焦点距離(フルサイズ換算) | 17-70mm(25-105mm) |
開放F値 | F2.8 |
絞り羽根枚数 | 9枚 |
レンズ構成 | 12群16枚 |
フィルター径 | 67mm |
重さ | 525g |
最大径 × 長さ | 74.6 × 119.3 mm |
最短撮影距離 | 0.19m(広角端) / 0.39m(望遠端) |
最大撮像倍率 | 0.21倍(広角端) / 0.19倍(望遠端) |
レンズ内手ぶれ補正 | あり |
防塵防滴 | 簡易防滴対応 |
レンズのサイズ感がフルサイズの標準ズームレンズと同程度のため、コンパクトなボディだと少しアンバランスになる場合があるものの、撮れる画のクオリティは間違いなしです
複数本のレンズの仕事を1本でカバーできると考えれば、コスパは非常に良いと思いますので気になる方はぜひチェックしてみてください
詳しいレビュー内容はこちら(作例付き)

高倍率ズーム:18-300mm F/3.5-6.3 Di III-A VC VXD (Model B061)
「18-300mm F/3.5-6.3 Di III-A VC VXD」は、フルサイズ換算で27mmから脅威の450mmまでの規格外のズームレンジを持つ超高倍率ズームレンズ
実はこれまで、Eマウントの望遠ズーム(APS-C専用)はラインナップがあまり充実していなかったため、「18-300mm F/3.5-6.3 Di III-A VC VXD」は、APS-Cユーザーの選択肢を大きく広げる存在になるかと思います

APS-C専用レンズということもあり、重さ・サイズがコンパクトに収まっているため、小型のカメラにつけても違和感が出づらいのは大きなメリットです

フルサイズ換算450mmで620gしかないのは本当に凄い…!フルサイズ用なら1キロは間違いなく超えてきます
また、レンズ内手ぶれ補正機能付きのため、望遠撮影時のフレーミングで画面がプルプルと震える事象を軽減してくれます
さらにフルサイズ換算50mmまではハーフマクロ撮影ができるサブウェポンも備えているため、広角・望遠・近接と幅広い撮影パターンに対応できる柔軟さが魅力のレンズです
- 規格外のズーム域
- めちゃくちゃ寄れる:ハーフマクロ対応
- 手ぶれ補正搭載:APS-C機との相性◎
\ 参考レビュー:takuさん /
レンズ名 | 18-300mm F/3.5-6.3 Di III-A VC VXD (高倍率ズームレンズ) |
実売価格 | 7万円程度 |
焦点距離(フルサイズ換算) | 18-300mm(27-450mm) |
開放F値 | F3.5(広角端)|F6.3(望遠端) |
絞り羽根枚数 | 7枚 |
レンズ構成 | 15群19枚 |
フィルター径 | 67mm |
重さ | 620g |
最大径 × 長さ | 76 × 126 mm |
最短撮影距離 | 0.15m(広角端) / 0.99m(望遠端) |
最大撮像倍率 | 0.5倍(広角端) / 0.25倍(望遠端) |
レンズ内手ぶれ補正 | あり |
防塵防滴 | 簡易防滴対応 |
これ1本あれば、基本的に撮れない被写体はほぼ無いと言っても過言ではありませんし、旅行など荷物が限定される撮影では非常に重宝するレンズになるかと思います
ぜひ、レンズの数をミニマムにまとめたいと考えている方はチェックしてみてください

超広角ズーム:11-20mm F/2.8 Di III-A RXD (Model B060)
「11-20mm F/2.8 Di III-A RXD」は、フルサイズ換算で17mmから30mmまでの広角レンジをカバーする超広角ズームレンズ
実はEマウントのAPS-C専用広角ズームレンズの中で、唯一のF2.8通しレンズとなっています

ズームによって動画撮影での利便性も損なわれにくいですし、開放F2.8と一眼カメラならではのボケ表現ができる点が評判を集めるレンズです
こちらのレンズもAPS-C専用に設計されたレンズのため、重さは335グラムと非常に軽く、サイズがコンパクトに纏まっている点が魅力のポイントです

小さなカメラにフィットするデザインですし、自撮りのように片手で持つ撮影でも疲れづらいかと思います
- EマウントAPS-C専用レンズでは初:F2.8通し広角ズームレンズ
- APS-C専用設計のため、小型・コンパクト
- 高い解像感:開放からピント面のキレ◎
- 被写体に寄れる:クォーターマクロ撮影が可能(広角端)
\ 参考レビュー:高澤けーすけさん /
レンズ名 | 11-20mm F/2.8 Di III-A RXD (超広角ズームレンズ) |
実売価格 | 7万円程度 |
焦点距離(フルサイズ換算) | 11-20mm(17-30mm) |
開放F値 | F2.8 |
絞り羽根枚数 | 7枚 |
レンズ構成 | 10群12枚 |
フィルター径 | 67mm |
重さ | 335g |
最大径 × 長さ | 73 × 87 mm |
最短撮影距離 | 0.15m(広角端) / 0.24m(望遠端) |
最大撮像倍率 | 0.25倍(広角端) / 0.13倍(望遠端) |
レンズ内手ぶれ補正 | なし |
防塵防滴 | 簡易防滴対応 |
F2.8通しの標準ズームレンズ「17-70mm F/2.8 Di III-A RXD」と組み合わせれば、超広角から望遠までを開放F2.8でカバーできる最高の組み合わせを作ることができます

ぜひ、APS-Cで超広角ズームを探している方は、こちらのレンズをチェックしてみてください

軽量単焦点レンズ:35mm F/2.8 Di III OSD M1:2 (Model F053)
フルサイズ向けの単焦点レンズとして紹介した「35mm F/2.8 Di III OSD M1:2」ですが、APS-Cカメラでも同様に最初の1本目のレンズとしておすすめです
APS-Cカメラで使用する場合、クロップされるので画角は52mm相当。ちょうど標準域として使える上にサイズ感も小さく纏まっているため、APS-Cのボディとの相性が良いのが特徴です

価格は3万円程度と、APS-C用の純正撒き餌レンズよりも安く買えるため、ぜひこちらもチェックしてみてください
再掲のため、詳しくはフルサイズ向けレンズ紹介をチェック

最初の1本目におすすめのTamronレンズ
すでにお持ちのレンズにもよりますが、もし仮に僕自身が最初の1本目にレンズを選ぶとするならという観点でピックアップしたレンズがこちら
最初の1本目におすすめ|ズームレンズ編
- フルサイズ向けズーム:28-75mm F/2.8 Di III VXD G2 (Model A063)
- APS-C向けズーム:17-70mm F/2.8 Di III-A RXD (Model B070)
ズームレンズについては、純正レンズを上回るとも劣らない高い性能と価格が魅力で、GレンズやGMに強い憧れが無い限りは基本的にこれらのレンズで事足りると思います
F2.8通しの標準ズームレンズは本来20万円以上する超高価な類なのですが、これらは10万円を切る価格でゲットできますので、余った予算は他のレンズに充てるなどうまく機材を充実させていきましょう

純正レンズに全く見劣りしない性能でコスパは本当に高いので、個人的にはこの2本はイチオシ中のイチオシです


最初の1本目におすすめ|単焦点レンズ編

「35mm F/2.8 Di III OSD M1:2」は、レンズに高いお金は出せないけど単焦点レンズを使ってみたいと考えている方(価格重視志向)に特におすすめです
F2.8とやや開放F値は控えめですが、軽さ・大きさ・ハーフマクロ対応など使い勝手が抜群のレンズですので、スナップ撮影やお子さんの撮影など、機動力重視の撮影でぜひ試していただければと思います

これだけの性能で3万円は純正撒き餌レンズよりもコスパが高いと思います!

まとめ:純正に近い操作感とコスパの高さが魅力

今回はSONY Eマウントで使えるTamron(タムロン)のおすすめレンズについて紹介しました
Tamronのレンズは単純に純正レンズの置き換えとしての役割だけでは無く、純正以上の機能性を持たせたレンズを「安価で」提供してくれるため、実際にEマウントを愛用する大きな理由の一つとなっている方も多いかと思います
今回紹介したレンズは僕自身が実際に使った経験をもとに本当におすすめできるものがほとんどですので、ぜひレンズ選びで悩まれている方の後押しになれば幸いです

これからも魅力的なTamronレンズが発表されれば、随時記事に追加していきます!
当ブログでは、SONY機材を中心に各種レビューを行っています。以下の記事では、巷で神レンズと呼ばれるSONY Eマウントの単焦点・ズームレンズを紹介しています。お気に入りの一本を見極める参考にしてみてください
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