【レビュー】KANI 可変ND2-64 SidePole|ND64対応とムラの少なさが魅力の高コスパNDフィルター|KANIフィルター

【レビュー】KANI バリアブル ND2-64 SidePole|減光量とムラの少なさが魅力の高コスパ可変NDフィルター|KANIフィルター

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皆さんこんにちは。フォトグラファーの【はろ(@haroharo72)】です。

今回はKANIフィルターから発売されている、バリアブルNDフィルター “ND2-64 SidePole”のレビューをしていきたいと思います。

可変NDフィルターの多くはND2-32(1-5stop)まで。ND2-1000とレンジの広いフィルターもありますが、(僕の知る限りでは)減光量が増えるにつれて誰が使うんだと言わんばかりに盛大な色被り・X状ムラが出るものが多いかと思います。

僕もこれまで可変NDフィルターはいろんなものを使ってきましたが、今回紹介する可変NDフィルターは本当におすすめ。色被り・X状ムラが少ない状態を維持しながらND64まで減光できる点が非常に大きいです。

サイドポールが付いているので、動画撮影時に減光量を変えやすい点もおすすめのポイント。このクラスのNDフィルターにしては価格も比較的安く、コスパは非常に高いと感じます。

メリット
デメリット
  • 最大ND64(6stop)まで減光できる
  • サイドポール付きで動画撮影時の調光が容易
  • フィルター径が大きなサイズでも価格がリーズナブル
  • 多少の色被り・X状ムラは発生する

日中に明るいレンズを使った際にシャッタースピード上限の壁にぶち当たったことがある人、動画撮影でシャッタースピードを低速に維持できず、苦渋の決断でF値を大きくしたことがある人にはめちゃくちゃおすすめですので、ぜひ手に取ってみてください。

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この記事の著者

Photographer & Bloger

はろ

月間8万PVのカメラ系ブログを運営。子供撮影の趣味が高じ、副業カメラマンとしても活動しています。ご質問はコメント欄・お問合せ・DM等でお気軽にどうぞ。

KANI バリアブルNDフィルター(ND2-64)|僕がKANIフィルターを選んだ理由

これまでの僕は、比較的写りへの影響が少ないND2-32までの可変NDフィルターを使っていました。ただこれだとF1.8クラスの明るいレンズでは、(特に日中撮影で)減光量が物足りないシーンがしばしば。

そんな中、CP+2023でKANIフィルターの方とお話しする機会ををいただき、バリアブルNDフィルター “ND2-64 SidePole”を使わせていただいたのですが、このNDフィルターはND64でも十分実用的なレベルですごく驚きました。

1段分(ND32→64)減光できるということは、すなわちそれはこれまでは妥協でF2で撮影していた環境でもF1.4で撮れるということ。F2とF1.4ではボケ感も相当違ってきますので、これは多くの方にとってメリットが大きいと思います。

実際にKANIの可変NDフィルターを使って撮影した動画がこちら。こちらの動画は開放F1.4で撮影していますが、明るい屋外環境でもしっかり撮ることができました。

動画はもちろん、写真においても明るいレンズを使った際にシャッター速度上限に張り付いて露出オーバーするようなシーンを減らすことができます。

A7400326
A7400323

実際に減光量を変えていった時の写りへの影響もテストも行ってみましたので、今回の記事ではその辺りも含めてぜひチェックしてもらえればと思います。

KANI バリアブルNDフィルター(ND2-64)の仕様・外観

テスト内容に入る前に今回紹介する製品の概要を。KANIのバリアブルNDフィルター “ND2-64 SidePole”は、光量を1/2〜1/64(1-6stops)まで調整できる可変NDフィルター。

対応するフィルター径と価格は以下の通り。サイズ間の価格差が小さいので、82mmのお得感が際立ちますね。

フィルター径価格
40.5mm¥8,280
43mm¥8,380
67mm¥10,980
72mm¥11,500
82mm¥11,800
はろ
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フィルター径は合致するものがなくても、ステップアップリング(別売)で調整することができます。

可変NDフィルターの外観

(可変NDフィルターとしての説明ですが)2枚のフィルターが重なった形状になっていて、フィルターを回転させることで減光量を調整することができます。

中でもバリアブルNDフィルター“ND2-64 SidePole”は特徴的な点がこのサイドポール(つまみ)

このポールがあるおかげて、動画撮影時に減光量を調整したい時にも指が映り込むリスクを減らせますし、指一本でスーッと操作ができるため、操作時の手ブレも最小限に抑え込むことができます。

NDフィルターはサイズアップ運用がおすすめ

僕が持っているレンズのほとんどはフィルター径67mm。ここにステップアップリング(67→82mm)を取り付けて、82mmのNDフィルターで運用しています。

Eマウントとしては大きいフィルター径ですが、将来的に購入するレンズのフィルター径はわかりませんし、NDフィルターを買い直すくらいなら最初から大きめのフィルターを用意するのがおすすめです。

はろ
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僕も最初はこの辺がよくわかっていなくて、サイズが異なるNDフィルターが何枚も転がっています…

レンズに取り付けてみた感じがこちら。意外と違和感なく使えます。全Eマウントユーザーに82mmのNDフィルターを布教したい。

ちなみにフィルターを抜き差しするように着脱できているのは、同じくKANIさんから出ている「クイックリング」のおかげです。

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KANI バリアブルNDフィルター(ND2-64)レビュー|X状ムラ・色被りのテスト

構造上、色被りや減光のムラが起こりやすいのが可変NDフィルターの特徴。特に廉価なフィルターでは、減光量を大きくするとその影響が顕在化するので、バリアブルNDフィルター“ND2-64 SidePole”についてもチェックしてみました。

結論としては、多少色被りやX状ムラが発生するものの、ND2からND64まで十分使いこなすことができる仕上がりでした。

ND32(減光量1/32)|減光ムラはほぼなし・色被りは多少あり

一般的なバリアブルNDフィルターが対応する減光量の上限値がND32。ここではND2とND32の比較を実施してみました。

ND2|ND32

before画像after画像

多少、暖色寄りの色被りが見えるものの、X状ムラはほぼ見えず非常に綺麗。色被りについてはホワイトバランス(WB)をオート設定にすることで影響を軽減することができます。

はろ
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普段からオートWBで撮影している人からすれば、全く問題ないレベルと言えそうです。

ND64(減光量1/64)|減光ムラ・色被りは多少出るものの修正可能なレベル

続いてND32とND64の比較をしてみました。ND32よりもさらに色被りとX状の減光ムラは強くなるものの、十分修正可能なレベルだと感じます。

ND32|ND64

before画像after画像

正直このクオリティでND64まで使えるのであれば、全く実用上は問題なさそうです。

NiSiの可変NDフィルター「TRUE COLOR VARIO(1-5stops)」など、色被りの少ないNDフィルターは他にもありますが、絞り開放の表現を日中でもしっかり使せるという意味では、僕にとってこの1段(ND2-64|1-6stops)の差が大きいと感じます。

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ケラレが発生するレンズは?

バリアブルNDフィルターはND値が固定のフィルターよりも高さが出るため、広角レンズを使った場合にケラレ(周囲にフィルターのフチが写り込む)が発生することがあります。

そこでバリアブルNDフィルター“ND2-64 SidePole”についてもケラレの発生チェックをしてみました。

ちなみに僕が動画でよく使うレンズとしては以下の2本が中心。SONY α7IVのアクティブ手ブレ補正が相まって手持ちでもヌルヌルの映像を撮ることができます。

クイックリングとNDフィルターの併用は注意

82mmのNDフィルターとステップアップリングの構成でテストを行ってみました。結果としては、僕が持っているEマウントの広角対応レンズではケラレは発生しませんでした。

項目82mm NDフィルター
+ステップアップリング
Tamron 17-28mm F2.8
※フィルター径67mm
ケラレなし
(広角端17mm)
FE 20mm F1.8 G
※フィルター径67mm
ケラレなし
FE 24-105mm F4 G OSS
※フィルター径77mm
ケラレなし
(広角端24mm)
レンズスペック

ただし、FE 24-105mm F4 G OSSは比較的ケラレが出やすいレンズで、クイックリングを使った場合はケラレが発生しました。

フィルター着脱をワンタッチ化できる”クイックリング”

焦点距離35mm未満では左の図のように四隅に影が現れます。なお、アスペクト比率の違いより動画では影響なし

FE 24-105mm F4 G OSS(クイックリング装着時)
24mm|35mm

before画像after画像

一部のレンズについてはこのような影響が出るため、クイックリングと可変NDフィルターの併用は避けた方が無難かもしれませんね。

正直、プロテクトフィルターにクイックリングをつけるだけでもNDフィルターの装着がかなり快適になります。プロテクトフィルター・ミストフィルターなど元々厚みがないフィルターに積極的に活用していきたいですね。

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KANIフィルターの評判は?

今回は僕の主観でのレビューをしていきましたが、他のNDフィルターとの比較や評判も気になるところですよね。結論、KANIフィルターのNDフィルターは減光ムラ・色被りが比較的少なく評判は非常に高いフィルターになっています。

カメラ系インフルエンサーの高澤けーすけさんのYoutubeにて、NDフィルターの比較をされていた動画がすごく参考になりますので、ぜひこちらの動画もチェックしてみてください。

まとめ:可変NDフィルター選びは調光範囲と品質で選ぼう

今回はKANIフィルターから発売されているバリアブルNDフィルター“ND2-64 SidePole”のレビューをしました。

これまで僕の常識の中では、ムラや色被りを許容できるのはND32だったのですが、この可変NDフィルターを使うことでその固定概念を上書きすることができました。

メリット
デメリット
  • 最大ND64(6stop)まで減光できる
  • サイドポール付きで動画撮影時の調光が容易
  • フィルター径が大きなサイズでも価格がリーズナブル
  • 多少の色被り・X状ムラは発生する

VLOGのように多少の色被り・X状ムラを気にするより、絞り開放を使い倒すという意味では、ND64までしっかり使えるバリアブルNDフィルター “ND2-64 SidePole”は本当に大きなアドバンテージをもたらしてくれると感じます。

ぜひ、NDフィルター選びに悩んでいる方がいれば、手に取ってもらいたい製品です。

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はろ
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この記事の内容は以上です。ご感想・コメント等がございましたら、ページ下部のコメント欄をご活用ください(品質向上・励みになります)

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