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焦点距離85mmって本当にちょうどいいと思いはじめた今日この頃。フォトグラファーのはろ(@haroharo72)です。
子供が小さな頃は一瞬たりとも目を離せなかったこともあり、焦点距離が短いレンズをよく使っていたものの、最近は成長につれて徐々に目を離せるというか、少し離れて距離することもできるようになりました。
何の話をしているのかというと、子供が徐々に大きくなると焦点距離が長いレンズの価値が上がると感じていまして、最近85mmの焦点距離にすごくハマっています。離れすぎずの距離感から圧倒的なボケ感を出せるのはこの焦点距離ならではの特徴ですね。
そこで今回は僕が愛用する中望遠レンズ「FE 85mm F1.8(SEL85F18)」のレビューをしていきたいと思います。
このレンズ、SONY Eマウントの中望遠単焦点レンズの中では屈指のコスパの良さで、新品でも5〜6万円程度で買える上に、開放から高いシャープネスを発揮するおすすめの1本です。
サイズもわりかし小さく持ち運びも便利。子供と駆け回りながら記録を残すことが多い僕のスタイルにはこの上なくハマっているレンズです。

以降では、しっかりレンズレビューを。ということで「FE 85mm F1.8(SEL85F18)」をかれこれ3年程度使い続けてた僕が思う使って良かったと感じたこと・気になる点を紹介します。
フットワーク軽く撮影したい・中望遠レンズも興味があるという方にはめちゃくちゃおすすめなレンズですので、ぜひ記事を参考にフットワーク軽くポチってみてください!

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FE 85mm F1.8(SEL85F18)|スペックと外観

まずはじめに「FE 85mm F1.8(SEL85F18)」のレンズスペックと外観について紹介します
簡単に特徴的な点についてピックアップしていきますので、まだスペックをよく理解できていないと感じている方はチェックしてみてください

すでにスペックや外観をご存知の方は、次の作例パートまでジャンプしてください
レンズスペック
まずは全体的なスペックを表にまとめたのでご覧ください。以降では「FE 85mm F1.8(SEL85F18)」のレンズスペックから読み取れる主な特徴3点を紹介します

価格は5万円台とSONY純正レンズの中では安い部類なのですが、レンズ性能は非常に高く、いい意味でアンバランスなレンズになっています
レンズ名称 (型番) | FE 85mm F1.8 (SEL85F18) |
焦点距離 | 85mm |
F値(最小〜最大) | F1.8〜F22 |
絞り羽根枚数 | 9枚 |
レンズ構成 | 8群9枚 |
フィルター径 | 67mm |
重さ | 371g |
最大径 × 長さ | 78 × 82 mm |
最短撮影距離 | 0.8m |
最大撮像倍率 | 0.13倍 |
レンズ内手ぶれ補正 | なし |
防塵防滴 | 対応 |
特徴①:中望遠域の大口径(開放F1.8)単焦点レンズ
「FE 85mm F1.8(SEL85F18)」は視野よりも狭い空間を切り取ることができる中望遠レンズであり、なおかつF1.8と非常に明るいレンズのため、背景をトロトロにボカして被写体を強調することに長けたレンズになっています


夜の撮影でもシャッタースピードを稼ぎつつ、大きな玉ボケを作ることができるため、昼夜問わずに活躍できる万能なレンズですね
特徴②:軽量コンパクト
一般的に焦点距離が長いレンズは大きくて重くなる特徴がある一方で、「FE 85mm F1.8(SEL85F18)」は片手に収まるほどのサイズ感かつ非常に軽いことが特徴の一つです


カメラに取り付けても重量感をさほど感じないため、持ち運び重視の方やお子さんやペットなどの動きの速い被写体を撮りたい方にピッタリですよ
特徴③:レンズフィルター径は万能な67mm
最近のSONY純正レンズやTamronレンズの大半はフィルター径が67mmで統一されています。「FE 85mm F1.8(SEL85F18)」も同様に67mmのフィルター径のため、NDやミストフィルターなどを使いまわすことができます


すでに67mmのレンズをお持ちの方には、大きな経済的メリットがありますね
レンズの外観・付属品
「FE 85mm F1.8(SEL85F18)」の材質はプラスチック製で、これによって軽量の設計を実現しています。プラスチック性と言っても見た目は決して安っぽく無く、むしろ手に取ってみると高級感を感じさせてくれるサラッとした質感になっています

レンズのサイドには、AF/MFフォーカスの切り替えスイッチ+カスタムボタンが備わっています


5万円台の価格帯ではあるものの、外観や物理スイッチの構造は上位レンズと肩を並べる構造になっています
レンズの大きさ
一般的に中望遠レンズはサイズがやや大きくなりがちなのですが、「FE 85mm F1.8(SEL85F18)」は手のひらに収まるほどにコンパクトなレンズになっています

SONY αシリーズのボディとのバランス感がちょうど良く、動き回る撮影でも使いやすい形状になっています


フロントヘビー(レンズ側に重心が偏る状態)にならないので、片手で持っていても腕が疲れにくいです
筒型のレンズフードが付属
付属するレンズフードは、SONY純正では珍しい筒型の形状となっています。花形フードとは一味違って、つけた際の見た目もスタイリッシュでかっこいいですね




以上がレンズのスペックと外観の紹介でした
FE 85mm F1.8(SEL85F18)|作例紹介
スペックと外観について簡単に紹介したところで、実際に「FE 85mm F1.8(SEL85F18)」で撮影した作例を紹介していきたいと思います

中望遠ならではの圧縮効果やボケ感、暗所での描写性能は使っていてすごくテンションを上げてくれます!ぜひ、参考にしてください

F1.8, SS1/2500s, ISO 100

F1.8, SS1/640s, ISO 100

F1.8, SS1/100s, ISO 125

F5.6, SS1/100s, ISO 640

F1.8, SS1/160s, ISO 125

F1.8, SS1/100s, ISO 640

F1.8, SS1/1250s, ISO 100

F1.8, SS1/200s, ISO 400

F1.8, SS1/100s, ISO 320

F4.0, SS1/160s, ISO 500

F4.0, SS1/160s, ISO 500

F1.8, SS1/100s, ISO 1250

F1.8, SS1/1200s, ISO 500

F1.8, SS 1/4s, ISO 100

F1.8, SS1/100s, ISO 160
一般的に中望遠レンズといえばポートレート(人物撮影)が主な用途と思われがちですが、軽量コンパクトな「FE 85mm F1.8(SEL85F18)」はスナップ撮影にも使いやすく、抜群の解像感の高さとボケの大きさを様々なシーンで楽しませてくれます

では、ここからはもう少し踏み込んで「FE 85mm F1.8(SEL85F18)」を実際に使ってみてよかった点(メリット)・気になる点(デメリット)について紹介して行きます

FE 85mm F1.8(SEL85F18)レビュー|メリット面
ここからが本題で、僕が「FE 85mm F1.8(SEL85F18)」を長期間使ってみて感じたこと(メリット面)をまとめていきます

総じて言えるのは、5万円で買えるレンズとは思えないほどにクオリティが高いという点で、SONY純正レンズの中でもコスパは最高クラスのレンズだと感じます

隠れGレンズと言われるのも納得できるほど使い勝手がいいレンズです!
- 簡単に被写体を際立ててくれる
- 上位クラスに匹敵する解像感(キレ)の良さで所有感◯
- 持ち運びに便利なサイズ感・走り回る子どもの撮影にもピッタリ
- オートフォーカスも爆速・難しいピント合わせも失敗が少ない

以降でひとつずつ紹介していきます
簡単に被写体を際立ててくれる
広角レンズや標準レンズを使った場合、画角の都合上背景がボケなかったり、周辺の写り込みが入りやすいため、どうしても構図の選定が難しくなります
一方で「FE 85mm F1.8(SEL85F18)」は
- 画角が狭くそもそも写り込みが発生しづらい
- 写り込みがあっても背景が大きくボケるため目立ちにくい
といった特徴があるため、構図の縛りが比較的少ないレンズだと感じます


旅行や学校のイベントなど、周りにたくさんの人がいるような状況でも、構図選びに時間をかけずにサッと撮り切れるのですごく重宝します!
その他にも、暗いシーンでもシャッタースピードを落とさずに撮影できるので、全体的にレンズの制約が少ない点もメリットの一つですね

手持ち撮影でもブレにくい
上位クラスに匹敵する解像感(キレ)の良さ
5万円台とSONY単焦点レンズの中ではかなり安い部類の「FE 85mm F1.8(SEL85F18)」ですが、写りの良さは指折りクラスで、特に解像度の高さはツァイスレンズと肩を並べるレベルと言われるほどに評判が高いです


僕自身も解像感の高さはすごく体感していて、被写体のリアリティがひと味違うと感じます
絞り開放(F1.8)で撮影してもレンズ中央は非常にシャープになっていて、さらにそこからF4/F8と絞ることでレンズ端側でも高い解像度を得ることができます

F1.8, SS 1/100s, ISO 400

指折りクラスの描写性能の高さを発揮するため、所有感は非常に高いレンズだと感じます!
持ち運びに便利なサイズ感・走り回る子どもの撮影にもピッタリ
「FE 85mm F1.8(SEL85F18)」を使ってよかったと感じる3つ目は、レンズの「コンパクトなサイズ感と軽さ」
これは購入当時から気にしていたポイントではあったものの、3年経った今でも大きさ・軽さを重視して本当によかったと感じています


他の中望遠単焦点レンズと比べてもサイズと軽さはトップクラスです!
写りがいいけどサイズがデカい中望遠レンズというのは他にもたくさんありますが、どれだけいいレンズを持っていてもシャッターチャンスでカメラに装着していなければ意味がありません
その点で「FE 85mm F1.8(SEL85F18)」のコンパクトさは大きなアドバンテージだと感じます

こどもと遊びながらでも撮り切れる手軽さは他のレンズにはない魅力だと思います!
オートフォーカスも爆速・難しいピント合わせも失敗が少ない
F1.8かつ中望遠ということでピント面が非常に薄いため、ピントずれを防ぐためにもオートフォーカスの速さや精度はすごく大事なポイントです
その点「FE 85mm F1.8(SEL85F18)」のフォーカス性能はGレンズなどの上位レンズに全く見劣りしないレベルで、被写体とのコミュニケーションに集中することが出来ます


オートフォーカスの駆動音も実質的にほぼ無音ですので、動画撮影でも全く問題になりません
以上が「FE 85mm F1.8(SEL85F18)」を使ってよかったと感じた4つのポイントの紹介でした
価格と性能がいい意味でアンバランスになっていて、中望遠レンズが気になっている方ならとりあえず買っておいていいレベルのレンズだと思います

FE 85mm F1.8(SEL85F18)レビュー|デメリット面
ここまで「FE 85mm F1.8(SEL85F18)」の良い点ばかりを紹介してきましたが、人によってはデメリットと感じるかもしれない点もありますので紹介していきます
被写体に思ったより近づけないので最初は慣れが必要
最短撮影距離が0.8mとやや離れての撮影が必須であるため、ポートレートでは基本的にバストアップ以上は寄れないことが多いのと、テーブルフォトでは座り撮影は難しくなります

85mmの中では比較的寄れるレンズです

中望遠の中では比較的寄れる部類のレンズではあるものの、中望遠レンズの扱いが初めての方は違和感を感じるかもしれません
レンズ周辺の玉ボケがレモン型に歪む
気になる点の1つ目は玉ボケの形。画面周辺の玉ボケがレモン型に歪むのが特徴的なポイントです

画面中央から外れるにつれて玉ボケがレモン型に
とはいえ玉ボケの形状までこだわるのあれば、上位クラスのレンズ「SONY FE 85mm F1.4 GM」(20万円〜)などを視野に入れる必要があるため、玉ボケの形状にどこまでこだわるかは予算次第ですね

個人的には周辺の玉ボケの形も含めてこのレンズの味だと感じていますし、レンズのサイズ・価格も含めて総合的な判断が必要です
以上が「FE 85mm F1.8(SEL85F18)」の主なデメリット面でした。その他については特段気になる点は無く、実用面でのデメリットは極めて少ないレンズと言えます

これが隠れGレンズと言われる所以ですね
まとめ:中望遠レンズ初心者の方にもおすすめなコスパ最強レンズ

今回はSONY純正の単焦点レンズの中でも指折りクラスでコスパが高いと評判の「FE 85mm F1.8(SEL85F18)」について紹介させていただきました
5万円台で買えるとは思えないほどのクオリティと携帯性の良さが個人的にもすごく気に入っていて、これからポートレート(人物撮影)にチャレンジしてみたいと考えている方には第一におすすめしたいレンズです
携帯性の高さやF1.8の使い勝手の良さからスナップ撮影にも使えますし、SONYユーザーならとりあえず1本持っておいて損はないと言えるレンズですので、気になる方はぜひ手に取ってみてはいかがでしょうか。

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私もこのレンズを持っていますが、レンズ鏡筒・フードはプラスチック製だと思います。
まるさん、ありがとうございます。
おっしゃる通りで、鏡筒・フードはプラスチック製ですので修正させていただきました